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Nov 26,2009 UP

Pablo / Turntable Technology

Soma/Ultra Vibe

野田 努

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 スコットランドはグラスゴーのターンテーブリスト、マイケル・ハンターによるデビュー・アルバム(CD2枚組)で、地元の硬派レーベル〈ソーマ〉からのリリース。ハンターは、マニアのあいだではそれなりに名が通っていて(しかし......どう考えてもこれはジャズ・ヒップホップじゃないでしょ!)、すでにヨーロッパでは、13年前のDJシャドウによる『エンドトロデューシング』を引き合いにバズが起きている。実際の話、ハンターはシャドウのように、ピーナッツ・バター・ウルフのように、古いソウルやジャズ、あるいはサウンドトラックを蒐集してはリサイクルする。ジ・アヴァランチーズのように、ナールズ・バークレーのように、それらを機械に通してノスタルジック・ポップスへと変換する。
 "Sing"のようなアップビートなジャズを聴いていると、ぐるぐる回る7インチ・シングルが目に浮かぶ。"Fairchild "のようなグルーヴィーなファンクを聴いていると、70年代のアメリカにトリップしたような気分になる。"Sky Is High"はナイトメアズ・オン・ワックスのソウルフルなダウンテンポだ。"'The Story Of Sampling"は、この手の音楽のテーマ曲である。ラッパーは、その曲名の通り、サンプリング音楽における講釈をたれる。言葉がわかれば相当面白いらしいが、仕方ない。
 CD1枚目の最後に収録されている"High Jazz"は、いまのところこの人の最大のヒット曲で、このアルバムのハイライトでもある。美しいジャズ・ピアノを、アルト・サックスの音色を、20年前のコールドカットのようにカット&ペーストする。エレガントなこのトラックは、60年代/70年代のアメリカのブラック・ミュージックへの憧れの旅を締めくくるのに相応しいと言える。
 そんなわけで、心配しなくて大丈夫、あなたはすっかり時間の経過を忘れるでしょう。ディス・イズ・ア・ジャーニー......。

野田 努

TrackList

  1. ディスク:1
  2. 1. Turntable Technology
  3. 2. Sing
  4. 3. Fairchild (Live at the Lab)
  5. 4. Sky Is high
  6. 5. Turn The Page
  7. 6. Speed Check
  8. 7. The Story Of Sampling
  9. 8. Record Shop
  10. 9. Goes To Pluto
  11. 10. Music Maestro
  12. 11. Rooftop Chase
  13. 12. High Jazz
  1. ディスク:2
  2. 1. Speed Check Instrumental
  3. 2. The Cuatro Track
  4. 3. The Story Of Sampling Instrumental
  5. 4. Into The Deep Blue
  6. 5. Turn The Page Instrumental
  7. 6. Sky Is High Instrumental
  8. 7. Act Of Persuasion
  9. 8. Turntable Technology Instrumental
  10. 9. Sing Instrumental
  11. 10. Puzzled Picture
  12. 11. Music Maestro Instrumental
  13. 12. Proceed With Caution
  14. 13. On The Trail
  15. 14. Journey's End
  16. 15. Reincarnation

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