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坂口恭平(作家・新政府初代内閣総理大臣)

1978年熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。日本中に住宅が余っているのに建てようとしている建築業界に嫌気が差し「建てない建築家」を名乗り、廃屋になった渋谷区公営住宅屋上にあった貯水タンクで生活をしたり(ビデオ作品「貯水タンクに棲む」)、ピザ宅配バイクの後ろに住居部分を搭載し移動生活を行う(ビデオ作品「移住ライダー」)。2001年に秋葉原で購入した一万円の小型ソーラーパネルのみで完全自家発電し、インフラフリーの生活を実践している隅田川の鴨長明と出会い、都市を自然と捉えブリコラージュしながら生活をしている路上生活者たちの家を「0円ハウス」と名付け、卒業論文を書き、その後2004年にリトルモアより写真集「0円ハウス」を出版。日本ではほとんど無視されたので、そのままパリとロンドンの本屋営業を自腹で敢行し、ブリュッセルやメキシコで展覧会を催す。相変わらず日本ではさっぱり売れなかったが、2006年バンクーバー州立美術館にて個展を開催した以降、活動の拠点をバンクーバーに移し、現代美術と称し、ドローイングなどを売りながら生計を立てる術を身に付ける。2008年、隅田川の河川敷で完全に0円生活を続ける鈴木さんと出会い、弟子入りする。鈴木さんの生活を昆虫記のごとくまとめた「TOKYO0円ハウス0円生活」(大和書房)を出版し、執筆を開始する。その間、ナイロビにあるスラム街「キベラ」にて熱烈歓迎を受けブラザーの称号を得る。モントリオールにて開催されているホームレス祭にて、日本の最新式0円ハウスをお披露目。多摩川に最新式の路上集落が存在していることを発見し、多摩川のロビンソンクルーソーと遭遇、弟子入りし一か月間酋長である彼の庭に0円ハウスを建て生活、「多摩川文明」と題し、ドキュメンタリー映画を撮る。2010年「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」(太田出版)を出版すると同時にDOMMUNEにて「都市型狩猟採集生活」という番組を磯部涼と共に定期的に放送する。その過程で、新しい住まいの在り方を提案するために、総工費2万6千円のモバイルハウスを制作し、吉祥寺の月極駐車場にてインフラフリー生活を実践。3月3日に放送した「都市型狩猟採集生活」にて福島原発の危険性を訴えていたが、一週間後の3月11日にそれが現実に起こってしまい、東京でセシウムが発見された3月15日西へ避難する。最終的に生まれ故郷である熊本に戻り、夏目漱石旧居、横井湘南の出生地、宮部鼎蔵の生家、小泉八雲のゆかりの地に挟まれた革命スポットに200平米の築80年の空家を発見し「ゼロセンター」と名付け、プライベートなパブリックを創立し、3.11以降、無政府状態と化していた日本で「新政府」を立ち上げ、初代内閣総理大臣に就任する。避難区域を半径600キロと設定し避難計画を実施、40名以上が移住してきた。夏には福島の子供たち50名を無料で三週間熊本に招待するという「0円サマーキャンプ」を企画し、実践した。現在、熊本県にモバイルハウスを使った住居計画を実施するために、熊本県と外交中。来年から家賃が年間5000円という破格の「モバイルハウス村計画」を実践する。