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■2014年、札幌を舞台にした芸術祭がスタートした。 初回のゲストディレクター坂本龍一に続くのは大友良英。この大友が掲げた「芸術祭ってなんだ？」をテーマに来年夏、2回目となる札幌国際芸術祭2017（SIAF2017）が開催される。今年8月には個性的なラインナップの参加アーティスト（ARTSAT × SIAFラボ、dj sniff、EY∃、堀尾 寛太、マレウレウ、毛利 悠子、中崎 透、大友 良英 ＋ 青山 泰知 ＋ 伊藤 隆之、刀根康尚、梅田 哲也、ユエン・チーワイ、レトロスペース坂会館、大漁居酒屋てっちゃん）とプロジェクトが発表された。現在すでに様々なプロジェクトが進行中であり、リサーチが進んでいる。そして、この日、参加アーティスト第二弾とこの芸術祭でないと実現不可能だと思われるプロジェクトが発表される。札幌国際芸術祭2017では、一体何が起こるのか。ジャンルにとらわれない多彩なアーティスト達が集結し、蠢く注目の芸術祭、その核心に迫る。

■田中フミヤの意識が最も投影されるCHAOSにCabanneが再登場！！！ パーティという空間は、選曲される音楽を通じてオーディエンスとDJが相互に作用し合うことで生み出される。DJはオーディエンスや音の鳴りといった現場の状況を汲み取り、一夜の流れを加味したうえで、持参した音楽の中からその場に適した音楽を選ぶ。その判断が異なれば、たとえまったく同じ音楽を持ってきていても、DJの内容は千差万別となる。この点にとりわけ意識的に取り組んできた田中フミヤのホームグラウンドであるCHAOSは、単にミニマルなハウスが流れる場所なのではなく、決して同じことが繰り返されることのない即興的なアートフォームが実践される場所だ。このロングランパーティで流れる音楽は月日と共に変化してきたが、中核部分には引き続き、DJという表現行為の可能性を模索する姿勢が貫かれている。田中フミヤの意識が最も投影されるのがCHAOSであると言っても過言ではない。今回、彼と一夜を作り上げるのは、現場体験を通じてその腕を磨いてきた筋金入りのDJであり、CHAOS再登場となるCabanneだ。Contact初開催となるCHAOSを舞台にふたりがオーディエンスと共にどのような空間を創造するのか。期待せずにはいられない。そのCHAOSを目前にしてCABANNEがDOMMUNEでプレイ。濃厚な混沌が映し出されること間違いないだろう。