2020/01/31 FRI19:0021:00

■「北井一夫と一億年の神話」感光し続ける日本の原風景。

出演:北井一夫(写真家)、江田常仁(映画監督)
~「過激派 AGITATORS」(2015/59分)世界初ストリーミング!!!

■日本を代表する写真家の一人、北井一夫が感光させ続けた日本の原風景。

1976年、写真集『三里塚』で第1 回木村伊兵衛写真賞を受賞した北井一夫は、長らく神戸に住み、10代の頃から、今では国際的な評価を得る具体(具体美術協会)の作家のアトリエや展覧会を訪れていた。それは、学生・労働者運動が興り、混沌とした時 代だった。反逆的な若き北井は、1960年初頭につくられたフランス映画に触発された写真集を作ろうと考えた。路上デモと、同じ街の路上で繰り広げられる 日常の風景が一体となったドキュメントのような――そしてその写真集 「抵抗」に全てを注ぎ込んだ。彼は二冊目の写真集「過激派」を出版しようと試みたが、自費出版による写真集を売ることは難しく、その計画は座礁した。彼は 失意のなか神戸に戻り、神戸の港湾労働者を撮った。その頃「抵抗」は学生闘争の先導者達から注目され、北井は彼らから東京に戻り学生と労働者の暴動を撮る よう求められた。こうして北井の6年間に渡る60年安保闘争への参加とその前線からの記録が始まった。今回のDOMMUNEは「北井一夫と一億年の神話」と題し、北井一夫の写真史を紐解き、それら「風景」「神戸港湾労働者」「抵抗」「過激派」「バリケード」などの写真集から制作したスライド映像と前衛ハードコアフリージャズバンド望月芳哲、瀬淳二、IronFist辰嶋との異種格闘ライブの模様を余すところなく撮影し、江田常仁が監督した異色のドキュメンタリー作品「過激派 AGITATORS」(2015)を上映する!!!

●「過激派 AGITATORS」(2015/59分/上映)

写真:北井一夫 音楽:望月芳哲(B)、広瀬淳二(Ts)、IronFist辰嶋(Ds)
撮影・編集:野田昌志、前手秀記 編集:深田隆之 監督:江田常仁
プロデュース:北井一夫、江田常仁
<写真家 北井一夫 × 前衛ハードコアフリージャズバンド|HMT - 望月芳哲+広瀬淳二+IronFist辰嶋>

■ゴツゴツとした映像に歪な編集、終わらない轟音まるで監視カメラ映像のような冷たい感覚

「過激派」を名乗るが暴力は用いず、創造力と創造力が真正面からぶつかり真剣に議論する、誰も知らなかった新しい芸術を創りだす異種格闘ライブ。ここに安易な融合は一切ゆるさない写真家・北井一夫の「風景」「神戸港湾労働者」「抵抗」「過激派」「バリケード」から制作したスライド映像と前衛ハードコアフリージャズバンド望月芳哲、瀬淳二、IronFist辰嶋との異種格闘ライブを決行。当日の模様を余すところなく撮影、まるで監視カメラのような歪な編集が賛否両論を生んだ異色のドキュメンタリー作品がDOMMUNEで総尺上映/配信。

●北井一夫(きたいかずお)
満州生まれ。神戸市立生田中学校卒業、神戸市立葺合高校卒業、日本大学芸術学部写真学科を中退。1975年、第1回木村伊兵衛写真賞を受賞。2013年、日本写真協会賞・作家賞を受賞。学生運動から市民、労働者、農民、中国、ドイツ等の幅広いテーマで写真を撮り続ける第一線で活躍するドキュメンタリー写真家。作品集を多数出版。東京都写真美術館で個展が開催され、観客動員数の記録を更新する。写真家として新たな挑戦、ドキュメンタリー作品「過激派」を発表 海外で高い評価を得る。

●江田常仁(えだつねひと)
有限会社近未来考古学研究所 代表取締役。独自の視点で文化芸術事業のプロデュース業務を行うオルタナティブカンパニー集団を率いる。個人として映画映像作品の監督、俳優、DJ を行う。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥2000(Peatixでスタジオ観覧予約受付中です。後半番組も入れ替えなしで観覧できます。)
<Peatix> https://peatix.com/event/1418349/view
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
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