2021/1/26 TUE 21:00-24:00

湯山玲子 Presents「爆クラ」<BAKUON CLASSIC|第91夜>

「ジャズに片想いするクラシック音楽」

■ゲスト:菊地成孔(ジャズ・ミュージシャン)■ホスト:湯山玲子(著述家・プロデューサー)
■DJ:菊地成孔 |BROADJ#2928

■爆クラin DOMMUNE<第91夜>「ジャズに片想いするクラシック音楽」ゲスト:菊地成孔

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、ポストクラブ時代のトーク&リスニングイベント「爆クラ」は、世界一のライブストリーミングスタジオ、DOMMUNEと組んで、ほぼ月一回、皆様にプログラムをお届けしています。爆クラ登場2回目のゲストは、ジャズ・ミュージシャンの菊地成孔さん。テーマはもう、ど真ん中に「クラシック音楽におけるジャズの影響」について語りあっていきます。
ラヴェルやドビュッシーなどの印象主義やストラヴィンスキーにプロコフィエフ、そして、現代音楽の原点と言われるサティが活躍した19世紀末から20世紀初頭は、実はジャズの勃興期(ウディ・アレンじゃないけど、この時代に生まれたかったよ!!)。シンコペーションが特徴的なラグタイムが、アフリカ系アメリカ人のリズムや民俗音楽センスを継承して生まれたジャズは、同時代の心ある作曲家たちに多大な影響を与えてきました。
ジャズ独特の和声感やブルーノート・スケール、ポリリズム、カデンツァどころではないインプロビゼーションという演奏スタイル、コール・アンド・レスポンスなどなど。ジャズを見事にクラシックに喚び活けたガーシュウィンの金字塔「ラブソディ・イン・ブルー」を筆頭に、ショスタコーヴィチは「ジャズ組曲」第1番・第2番、プロコフィエフ、ラヴェル、カプースチン、ミヨー、ヒナステラなどがその楽曲にジャズのエッセンスを注ぎ込んでいます。そう、忘れてはならない、バーンスタインの数々の楽曲も有名ですね。
また、ジャズはそのルーツのひとつに18世紀西洋の教会音楽を持ち、同時代のジャズミュージシャンたちもまた、ラヴェルの和声の響きをヒントに演奏を行っていたという両者の交流も見逃せません。
ジャズという異文化との格闘で見事にそれを飲み込んだ名曲もあれば、消化不良の楽曲や演奏もある。ジャズ影響のクラシック音楽を、菊地さんはどう語ってくれるのか?!そしてそして、クール、孤独、ヒップなどと表現されるジャズの独特感覚は、果たしてクラシック音楽の中に響きを変えて存在するのか、という勝ち目の無い捜索にもちょっと挑んでみようと思います。トーク後のお馴染みDJタイムですが、今回は菊地成孔さん自ら引き続き行っていただきます。凄いぞ!今回は先日発令された自粛要請のため、スタジオでの現場鑑賞はございません。すべて配信になります。是非、投げ銭をよろしくおねがいします。

■ゲスト:菊地成孔(きくちなるよし)

1963年生まれの音楽家/文筆家/大学講師。音楽家としてはソングライティング/アレンジ/バンドリーダー/プロデュースをこなすサキソフォン奏者/シンガー/キーボーディスト/ラッパーであり、文筆家としてはエッセイストであり、音楽批評、映画批評、モード批評、格闘技批評を執筆。ラジオパースナリティやDJ、テレビ番組等々の出演も多数。2013年、個人事務所株式会社ビュロー菊地を設立。

■主宰・ナビゲーター:湯山玲子(ゆやまれいこ)

学習院大学法学部卒。著述家、プロデューサー。著作に『女ひとり寿司』(幻冬舎文庫)、『クラブカルチャー!』(毎日新聞出版局)、『女装する女』(新潮新書)、『四十路越え!』(角川文庫)、上野千鶴子との対談集『快楽上等! 3.11以降の生き方』(幻冬舎)。『文化系女子という生き方』(大和書房)、『男をこじらせる前に』(角川文庫)等。NHK『ごごナマ』レギュラー、TBS『新・情報7DAYS ニュースキャスター』等に出演。自らが寿司を握るパフォーマンス<美人寿司>、クラシック音楽の新しい聴き方を提案する<爆クラ>主宰。ショップチャンネルのファッションブランド<OJOU>のデザイナー・プロデューサーとしても活動中。日本大学藝術学部文芸学科非常勤講師。東京家政大学非常勤講師。名古屋芸術大学特別客員教授。(有)ホウ71取締役。父は作曲家の湯山昭。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ■新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客配信と致します。このプログラムはライヴストリーミングでお楽しみください!!!!!
■無観客配信にて実施のため、生配信では、YouTubeのスーパーチャットによる投げ銭を募っております。何卒サポートをよろしくお願いいたします。