20232023/08/05 SAT 19:00-23:30

緊急プログラム:ジェーン・バーキン追悼、 「ジェーンとシャルロット」公開記念番組

「Nouveau DICTIONNAIRE français」| Chapitre6 “Jane Birkin” & “Charlotte Gainsbourg“

●GUESTS:梶野彰一、松山晋也、中島ノブユキ(ZOOM)、村上香住子(ZOOM)
●MC:宇川直宏(DOMMUNE)、Chloé Juliette
DJ dedicated to “Jane Birkin” & “Charlotte Gainsbourg“
●DJ:Chloé Juliette|BROADJ#3210
※瀧見憲司さんのご出演は緊急配信の為、叶いませんでした。ご期待して下さった方、すみません。

●共催:笹川日仏財団 ポッションエッズ、リアリーライクフィルムズ

■ジェーン・バーキン追悼、そして 「ジェーンとシャルロット」公開記念番組として緊急企画!!!!! インターネット/SNS以降のフレンチカルチャーの今世紀的先端解読を試行するプログラム「Nouveau DICTIONNAIRE français」第6弾として “Jane Birkin” & “Charlotte Gainsbourg“を大特集!!

ジェーン・バーキンが、7月16日(現地時間)に死去した。享年76歳。フランスを代表するファッション・アイコンの逝去….ジェンダーを超えたアンドロジナスなキャラクター、そしてウィスパーボイスで一世を風靡した彼女は、今年5月に健康上の理由でコンサートのキャンセルを余儀なくされていた。1946年、ロンドン生まれ。イギリスが世界に衝撃を与えたビートルズやローリング・ストーンズ、ツイッギーのように彼女は世界各国で人気を博し、1968年にフランスに渡った。移住後、パートナーとなった歌手・作曲家セルジュ・ゲンズブールとのデュエット曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ(Je t'aime... moi non plus)」が1969年に世界的大ヒット。もともとブリジット・バルドーのために書かれた詞をバーキンのエロティックな声で歌い上げた。生涯で20枚以上のアルバムをリリースしているバーキンだが、俳優としても「欲望」や「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」「ナイル殺人事件」「右側に気をつけろ」「美しき諍い女」など65本の映画に出演。また世代を超えてファッション・アイコンとしても愛され、エルメス(HERMES)を代表するバッグ「バーキン」を生み出した。
DOMMUNEでは、今年2/27に始動した全く新しいフランスの文化辞典を育むプログラム「Nouveau DICTIONNAIRE français」の第1章として、5ケ月前にジェーン・バーキンとセルジュ・ゲンズブールの特集したばかりであった。親日家の彼女は、2011年、東日本大震災が発生した際には、翌月の4月に急きょ来日して復興支援ライヴを行って下さった。そのとき、羽田に降り立った彼女のバーキンのバッグには、日本のお守りが祈りや願いと共に結び付けられていた。ポッションエッズの企画、笹川日仏財団のサポートによって始動したこのプログラム「Nouveau DICTIONNAIRE français」では、ジェーンに心より哀悼の意を表し、8/5土曜日に追悼番組を緊急配信する!!!!!!!
出演は、第1章にも登壇したゲンスブールに溺れ、ジェーン・バーキンとも交流を持つ、全方位的パリ偏愛家で、写真家/文筆家の梶野彰一と、パリ、東京、東北と様々な場所でこれまでに10回もジェーンにインタヴューを行ってきた音楽評論家の松山晋也。そして、ジェーン・バーキンとは長年の友人であり、先日のパリのサンロック教会の葬儀にも参列した作家/エッセイストの村上香住子、そして、ジェーン・バーキン ワールドツアーの音楽監督であり、パリ在住の作曲家/ピアニストの中島ノブユキ氏という、生前の彼女と親交の深かった面々がジェーンとの思い出を語る。MCは、フレンチクラブカルチャーとは交流の深いDOMMUNE総裁の宇川直宏と、フランス・パリ出身のジャンルレス・アヴァンギャルドDJのChloé Juliette、そして後半はDJ dedicated to “Jane Birkin” & “Charlotte Gainsbourg“ DJとして、Chloé Julietteが追悼プレイを捧げる。
更に、この番組は、奇しくも8/4金より日本でのロードショーが開始され、追悼上映となった映画「ジェーンとシャルロット」の公開記念としても企画された!!!! 娘のシャルロット・ゲンズブールが初監督を務め、母ジェーン・バーキンの真実に迫ったこのドキュメンタリーは、“ あなたのことを ずっと知りたかった ” という娘の想いが詰まった傑作であると公開前から話題になっている。二つの時代のシネマ&ファッションアイコンである母と娘。これまで向き合うことのなかった二人の間に、静かで激しい感情の波が満ちてくる、この映画についても番組内で深く語らう。ジェーン・バーキン氏の偉業に対し心から尊敬と感謝を捧げ、謹んで御冥福をお祈り申し上げます。この番組を、DOMMUNEから全世界のジェーン・ラヴァーに捧げます……合掌。

■映画 「ジェーンとシャルロット」Jane par Charlotte

■出演:ジェーン・バーキン シャルロット・ゲンズブール ジョー・アタル
■監督・脚本: シャルロット・ゲンズブール 撮影: アドリアン・ベルトール 編集: ティアネス・モンタッシー / アンヌ・ベルソン 美術: ナタリー・カンギレム
■制作:2021年フランス映画 | 上映時間:92分
■配給・宣伝 : リアリーライクフィルムズ ■関西地区営業・宣伝 : キノ・キネマ​■協力 : palmyra moon 後援 :
Really like films 「ジェーンとシャルロット」official

■ジェーン・バーキン|Jane Birkin

1946年12月14日、ロンドンのメリルボーン地区生まれ。1960年代後半にフランスに定住し、その後フランスに帰化した。俳優・女優・監督・脚本家と、多彩な顔を持つ。1965年にリチャード・レスターの『ナック』で、シャーロット・ランプリング、ジャクリーン・ビセットらともに端役で映画デビュー。この映画音楽を担当していたジョン・バリーと18歳で結婚、長女ケイトを出産したが、その結婚生活は数年で終焉を迎える。1968年にフランスに渡り、『スローガン』で、フランスで絶大的な人気を誇っていたアーティスト、セルジュ・ゲンズブールと共演。この映画がきっかけとなり、二人は事実婚関係となった。こうして伝説的なカップルが誕生する。翌年には二人のデュエットによる、反社会的な性表現が一世を風靡した問題曲『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』(1975年には映画化も)を発表。全英ヒットチャートナンバーワンを記録するものの、全世界的に放送禁止曲になるなど、物議を醸した。併行して、セルジュの巧みなプロデュース力により、ジェーンはヌーディな装いで度々人前に出るなど、性的な関係を全面に打ち出した過激なカップルとしてのイメージを定着させていった。1971年に次女シャルロット・ゲンズブールが誕生するも、度重なるセルジュの酒乱によるDV行動から逃れるように、彼女はセルジュとシャルロットの元を離れることになる。しかしセルジュの晩年には関係を修復し、1991年に彼が病死するまで交流は続いた。1980年代に入ると、『ラ・ピラート』や『ポネット』のジャック・ドワイヨン監督と事実婚関係となり、三女ルーが生まれる。ドワイヨンは、ジェーンとの関係をモデルにしたとされている『愛されすぎて』(1992)を、シャルロット・ゲンズブールとイヴァン・アタルを主演に迎えて発表。この映画の内容をめぐって二人の関係は悪化、ジェーンはドワイヨンの元を去っていった。一方、シャルロットとイヴァンはこの作品の前後に親交を深め、現在に至るまでパートナー関係を継続している。この頃から彼女はセルジュとのレパートリーを中心に音楽活動にも力を入れ始め、またそのイメージも白いシャツにジーンズ、コンバースのシューズといったシンプルでナチュラルなスタイルに転じていった。このスタイルが日本のファッション誌にも頻繁に取り上げられるようになると、同時にジェーンのライフスタイルにまで関心が高まり、日本での人気も定着していった。ジェーンは大の親日家としても知られ、コンサートや映画のプロモーションだけでなく、プライベートでも頻繁に日本を訪れ、東日本大震災の時はわずか20数日後に被災地に慰問に訪れている。2018年には春の叙勲で旭日小綬章を受賞。1998年には白血病と診断され、2013年には再発が伝えられた。ちょうどこの頃、長女のケイトが自宅の庭で転落死しているところが発見された。2022年にはフランスのメディアに軽い脳卒中にかかっていることを告白。この前後から長い休業に入る。2023年に入ると、3月には本作がドキュメンタリー作品賞にノミネートされていたセザール賞に、シャルロット・ゲンズブール、孫娘のアリスと共に久しぶりに公の前に姿を現した。しかしその様子は決して病を克服した人物とは明らかに印象を異にするものだった。その後6月に予定されていたパリ・オリンピア劇場でのコンサートをキャンセル。他の都市で予定されていた公演も全て取りやめとなった。

●主な出演作品:●1965 『ナック』●1966 『欲望』●1969 『太陽が知っている』『スローガン』『カトマンズの恋人』●1970 『ガラスの墓標』●1973 『ドンファン』●1975 『麗しのカトリーヌ』『仮面/死の処方箋』●1976 『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ』●1978 『ナイル殺人事件』●1981 「放蕩娘」La fille prodique『エゴン・シーレ/愛欲と陶酔の日々』●1982 『地中海殺人事件』●1983 『愛しのエレーヌ/ルルーとペリシエの事件簿』●1984 『ラ・ピラート』●1986 『悲しみのヴァイオリン』●1987 『右側に気をつけろ』 『ふたりだけの舞台』●1988 『カンフー・マスター!』『アニエスV.によるジェーンB.』●1990 『ダディ・ノスタルジー』●1991 『美しき諍い女』●1995 『百一夜』●1997 『恋するシャンソン』●2017 『彼女とTGV』(Amazon Prime) ●2022 『ジェーンとシャルロット』

■シャルロット・ゲンズブール|Charlotte Gainsbourg

1971年7月21日、母の生誕の地と同じロンドン・メリルボーンで生まれた。俳優・アーティスト・映画監督。父はフランスを代表する伝説的ポップスター、セルジュ・ゲンズブール。母も60 - 70年代のファッションアイコンとして一世を風靡したスター俳優・シンガーのジェーン・バーキン。1984年にカトリーヌ・ドヌーブ主演『残火』で映画デビュー。1985年には、彼女にとって義父に当たるジャック・ドワイヨン監督の『イザベルの誘惑』にも出演。特に1986年に初主演したクロード・ミレール監督の『なまいきシャルロット』は、等身大の少女を実名で演じて大ヒットを記録、社会現象となった。彼女が映画の中で着たオーシバルのバスクシャツは飛ぶように売れ、街にはシャルロットに影響された少女が溢れ、翌年にはシャルロットの誘拐未遂事件にまで発展した。日本では1988年に『シャルロット・フォー・エヴァー』の公開で初めて彼女の存在が知られるようになり、当時日本で大流行していたフランスのファッションブランド、レノマのキャンペーンモデルに、父セルジュと共に起用された。その後1989年に『なまいきシャルロット』がようやく日本でも初公開。一気にシャルロット人気が加速していった。映画のプロモーションとしては、1990年に『小さな泥棒』、2003年に『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』でと、少なくとも2回の来日を果たしている。1991年にエリック・ロシャンの『愛を止めないで』で共演したイヴァン・アタルと、その後事実婚関係になり、一男二女をもうけた。音楽家としては、1984年のセルジュ・ゲンズブール プロデュースによる『レモン・インセスト(Lemon Incest)』でデビュー。1986年にはアルバムもリリースしている。2006年にはナイジェル・ゴッドリッチプロデュースによる『5:55』が世界的にヒット、本格的にアーティストとして評価されることになった。2009年にベックのプロデュースによる『IRM』をリリース。このアルバムも高く評価され、彼女の音楽家としてのポジションは決定的となった。2007年には休暇中に頭部に大怪我を負い、『アイム・ノット・ゼア』のプロモーションで来日予定だったが、急遽訪日を中止した。

●主な出演作品:●1984 『残火』●1985 『イザベルの誘惑』『なまいきシャルロット』●1986 『シャルロット・フォー・エヴァー』●1987 『アニエス・V.によるジェーン・B.』『カンフー・マスター!』●1988 『小さな泥棒』1990 『太陽は夜も輝く』●1991 『メルシー・ラ・ヴィ!』●1992 『愛されすぎて』●1996 『ラブetc』●1999 『ブッシュ・ド・ノエル』●2000 『フェリックスとローラ』●2001 『ぼくの妻はシャルロット・ゲンズブール』●2003 『21g』●2006 『恋愛睡眠のすすめ』●2007 『アイム・ノット・ゼア』●2009 『アンチクリスト』●2011 『メランコリア』●2013 『ニンフォマニアック』●2014 『サンバ』●2015 『誰のせいでもない』●2021 『ジェーンとシャルロット』●2022 『午前4時にパリの夜は明ける』

■Reallylikefilms 「ジェーンとシャルロット」official

8/4金よりヒューマントラストシネマ、渋谷シネクイント他にてロードショー
https://www.reallylikefilms.com/janeandcharlotte

PROGRAM INFO
ENTRANCE 2,000円(超エクスクルーシヴな50人限定のスタジオ観覧者をPeatxで募集中です! ▶︎https://nouveaudommune.peatix.com/ もしくはキンキンに冷えたスタジオに直接お越しください!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
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<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>