2023/12/07/THU 22:30-24:30

映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』公開記念
(with『NO 選挙, NO LIFE』スマッシュヒット祝)

「今なぜ選挙関連ドキュメンタリー映画が続々公開されているのか?」

出演:山﨑裕侍(『ヤジと民主主義 劇場拡大版』監督)、前田亜紀(『NO選挙, NO LIFE』監督)、大島新(『国葬の日』監督・『NO選挙, NO LIFE』プロデューサー)
MC:矢田部吉彦(前東京国際映画祭ディレクター)

■「今なぜ選挙関連ドキュメンタリー映画が続々公開されているのか?」

2023年、ドキュメンタリー映画界で少し変わった現象が起きている。何らかの形で「選挙の街頭演説」に絡んで制作された作品が立て続けに公開されているのだ。すでに『劇場版センキョナンデス』『シン・ちむどんどん』『国葬の日』『NO選挙, NO LIFE』が公開され、いずれもスマッシュヒットを記録。さらに、12月9日(土)からは『ヤジと民主主義 劇場拡大版』が公開される。一体、なぜこうした作品が立て続けに生まれており、なぜそれが「映画館」で上映されているのか?
今年のドキュメンタリー映画界の掉尾を飾る『ヤジ民』の公開直前に、このちょっと変わった現象を制作者たちと語り合います。

■「ヤジと民主主義 劇場拡大版」

第57回 ギャラクシー賞 報道活動部門、第63回 日本ジャーナリスト会議 JCJ賞、第40回 「地方の時代」映像祭賞、第58回 ギャラクシー賞 テレビ部門、第45回 JNNネットワーク 協議会賞など数々の賞を受賞してきた「ヤジと民主主義」
本作は、2019年7月15日に起こったいわゆるヤジ排除問題を北海道放送報道部の取材班が4年間に渡り追い続け、ニュース報道からドキュメンタリー番組と発信し続け、前述の数多くの賞を受賞しながら、2022年には書籍化、そして2023年春にはTBSドキュメンタリー映画祭のいち作品として札幌会場にて上映。
今回は、これまで描けなかった増税反対を訴え排除された吃音を持ちながらも活動する女子大生(当時)、プラカードを掲げるために現場にきたがそれさえもかなわなかった女性、現在も続く注目の裁判の経過など、より多くの内容を取り込み「劇場拡大版」として公開されることとなった。
ヤジ排除から見えてくる警察組織の法的根拠のない権力行使の問題、それを監視すべきメディア、ジャーナリズムの弱体化、そしてそもそも自由にものを言うという全ての人に与えられた権利が、安倍元首相の死亡事件をきっかけに加速度的に萎縮してしまうのではないか?という不安などさまざまな側面が本作には盛り込まれている。
これはもはや、ある選挙の応援演説中に起きたいち騒動ではない。
この社会で生活していく全ての人、あなた自身に関わってくる問題だ。安倍首相(当時)の演説時に「安倍やめろ!」という男性の声が響き渡った。ヤジである。政権批判の声を上げた直後に、突如数名の警察官が男性を取り囲み、その場から排除。一瞬の出来事だった。同じ頃、増税反対を訴えた女性も警察官に囲まれ引きずられるように移動させられたり、女性が現場を離れた後もしつこくつきまとわれたりした。
声を出して政権に訴えることに対して、どういう法的根拠があり警察は「排除」する行動を取ったのか?いったい何が起きているのか?
この日の小さな出来事が、警察組織の問題を浮き彫りにした。
これは、北海道放送報道部道警ヤジ排除問題取材班が追求し続ける4年間に渡る記録である。そして彼らはこの問題を追い続けている。
現在進行形のライブ・ドキュメンタリー映画である。

■映画『ヤジと民主主義 劇場拡大版』

12/9(土)よりポレポレ東中野、シアターキノほか全国順次公開
配給:KADOKAWA
ⒸHBC/TBS

語り:落合恵子 取材:長沢祐 制作・編集・監督 山﨑裕侍 
プロデューサー:山岡英二 磯田雄大 鈴木和彦
撮影:大内孝哉 谷内翔哉 村田峰史 編集:四倉悠策
MA:西岡俊明 音楽:織田龍光
製作:HBC北海道放送 
配給:KADOKAWA 宣伝:KICCORIT
2023年/日本/100分/ステレオ/16:9  
ⒸHBC/TBS

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1,000(40人限定でスタジオ観覧者を緊急募集いたします!スタジオに直接おこしください!なおエントランスで1ドリンクのご注文をよろしくお願いいたします)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
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