2023/12/22 FRI 19:30-20:30

INOYAMALAND / Revisited 発売記念「SPDと日本の環境音楽」

●TALK:INOYAMALAND(井上誠、山下康)、永田一直(TRANSONIC)

■環境音楽ワークスを集大成した、イノヤマランドの6thアルバム「Revisited」のリリース記念プログラム@DOMMUNE

現在、80~90年代の日本の環境音楽の発信元として、世界的な評価と研究の対象となっている、SPD(サウンド・プロセス・デザイン)は、1983年に都市建造物内外の公共空間や自然公園などの広大な環境と響き合う音響をデザインする会社として、芦川聡、田中宗隆らによって設立され、イノヤマランドはSPDを通じ1987年末から吉村弘、広瀬豊、関口孝らとともに日本各地の国際博覧会、美術館、劇場、自然史博物館、歴史資料館などへ作品を提供してきた。
今回はその当時者である、イノヤマランドの二人、井上誠、山下康に、今までほとんど語られてこなかった、日本の環境音楽の中枢とも言えるSPDと、その時代に作られた楽曲を再構成した最新アルバム「Revisited」についても語ってもらう。

■INOYAMALAND(イノヤマランド)

1977年夏、井上誠と山下康は、巻上公一のプロデュースする前衛劇の音楽制作のために出会い、メロトロンとシンセサイザー主体の作品を制作する。
この音楽ユニットは山下康によってヒカシューと名付けられた。
ヒカシューは1977年秋からエレクトロニクスと民族楽器の混在する即興演奏グループとして活動を始めた後、1978年秋からは巻上公一(B,Vo)、海琳正道(G)らが参入、リズムボックスを使ったテクノポップ・バンドとして1979年にメジャーデビューした。
1982年以降、井上はヒカシューの活動と並行して山下と2人のシンセサイザー・ユニット、イノヤマランドをスタートし、1983年にYMOの細野晴臣プロデュースによりALFA/YENより1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON』をリリース。
その後、各地の博覧会、博物館、国際競技場、テーマパーク、大規模商業施設などの環境音楽の制作を行いながら、1997年にCrescentより2ndアルバム『INOYAMALAND』、1998年にはTRANSONICより3rdアルバム『Music for Myxomycetes(変形菌のための音楽)』をリリース。10数年振りとなるライブも行った。
21世紀に入り、1stアルバムをはじめとする各アイテムが海外のDJ、コレクターの間で高値で取引され、多数の海外レーベルよりライセンスのオファーが相次ぎ、世界的な再評価が高まる。
2018年にグループ結成のきっかけとなった1977年の前衛劇のオリジナル・サウンドトラック『COLLECTING NET』、3rdアルバム『Music for Myxomycetes [Deluxe Edition]』、1stアルバム『DANZINDAN-POJIDON [New Master Edition]』、2ndアルバム『INOYAMALAND [Remaster Edition]』、ライブアルバム『LIVE ARCHIVES 1978-1984 -SHOWA-』、『LIVE ARCHIVES 2001-2018 -HEISEI-』を連続リリース。 中でも世界的に再評価されている『DANZINDAN-POJIDON』は、オリジナルマルチトラックテープを最新技術で再ミックスダウン、マスタリング、ジャケットもオリジナルの別カットのポジを使用し、新たな仕様にした事が評価された。
また、インターネットストリーミング番組のDOMMUNE、当時のプロデューサーだった細野晴臣のラジオ番組Daisy Holiday!へのゲスト出演なども話題となった。
近年はアンビエントフェスのヘッドライナーを務めるなど、ライブ活動も積極的に行いながら、本格的に海外展開も開始し、『DANZINDAN-POJIDON』をスイスのWRWTFWWから、1st以外のアルバムから選曲したコンピレーションアルバム『Commissions:1977-2000』をアメリカのEmpire of Signsよりリリース、2019年にはアメリカのLight in The Atticが制作した、80年代の日本の環境音楽・アンビエントを選曲したコンピレーションアルバム『環境音楽 Kankyō Ongaku』にYMO、細野晴臣、芦川聡、吉村弘、久石譲、インテリア、日向敏文等と並び選曲され、グラミー賞のヒストリカル部門にノミネートされるなど、更に世界的な脚光を浴びた。
2020年、22年振りとなる完全新作による4thアルバム『SWIVA』、2021年には5thアルバム『Trans Kunang』をリリース。
また、クラブミュージックの世界的ストリーミング番組、DOMMUNE、BOILER ROOMや、国際的に芸術文化活動を展開しているMUTEK、OFF-TONE、FRUE、FFKTといったフェスティバルなどにも頻繁に出演し、これまで以上に活発な活動を行っている。


2023/12/22 FRI 20:30-22:30

KIKUCHI MASAAKI STARMINE / hammon RELEASE SPECIAL

「菊地雅晃の世界」

●TALK:菊地雅晃、虹釜太郎(不知火、360°etc)永田一直(ZERO GRAVITY)
●LIVE:KIKUCHI MASAAKI STARMINE

■鬼才・菊地雅晃の集大成!!渾身のニューアルバム「KIKUCHI MASAAKI STARMINE / hammon」発売記念トーク&ライブプログラム!

90年代より、ジャズ、ロック、テクノ、ポップスなどを渡り歩いてきた、Bass, Guitar, Electronics etc 奏者、菊地雅晃。プーさんの愛称で知られるジャズピアニストの菊地雅章は叔父にあたる。無伴奏コントラバスアルバムや、虹釜太郎のレーベル不知火より、ブロークンブレイクビーツアルバム、永田一直の電子音響レーベルZERO GRAVITYより、エレクトロニクスオンリーのアルバムなど多種多様なリリース、小沢健二などのバンドのメジャーフィールドから、ジャズ、アバンギャルドのアンダーグラウンドに至るまで縦横無尽な活動をしている。
自身の最新バンド、KIKUCHI MASAAKI STARMINEでは、サイケデリック、AOR、シティポップ、フュージョン、ジャズ、ロック、クロスオーバー、プログレ、アシッド、ダブとそれまでの全ての要素を詰め込み、先鋭的かつポップなサウンドとなっている。
トークパートでは、菊地雅晃に影響を与えた音楽、貴重な90年代のライブ映像などを交え、意外にもDOMMUNE初出演となる虹釜太郎と、お馴染み永田一直を迎え語り合う。そしてライブパートでは、バンドによるアーバン・サイケデリック・ダブな生演奏を披露!

■KIKUCHI MASAAKI STARMINE(菊地雅晃スターマイン)

昨今のシティポップブームに応えるかのようなアーバンなフュージョンサウンドに、緻密なポストプロダクションが生み出すサイケデリックな浮遊感はまさに唯一無二!フルートやシンセといったフュージョンやAORでおなじみの音色の中をファズギターやディレイが飛び交い、変容していくサウンドは「サイケデリック・AOR・シティポップ・フュージョン・ジャズ・ロック・クロスオーバー・プログレ・アシッド・ダブ」という名称が決して大げさでも冗談でも無いことがわかるはず。

●菊地雅晃 Guitar,etc
●松村拓海 Flute
●市川空 Keyboard
●堀田秀顕 Bass
●金子充伯 Drums


2023/12/22 FRI 22:30-24:00

「TRANSONIC RECORDS FROM 2023 TO 2024」

●DJ:永田一直(TRANSONIC)

■国内外の再評価が高まり、2023年に正式に復活した、日本を代表するテクノレーベル、TRANSONIC RECORDSを主宰する、永田一直によるレーベル音源を中心としたDJプレイ。

■永田一直 (Kazunao Nagata)

DJ、電子音楽家。80年代後半より活動を始める。
90年代には日本のテクノレーベルの先駆けとなり、国内外の再評価を受けて2023年に復活した、TRANSONIC RECORDSと、電子音響専門レーベルZERO GRAVITY、00年代にはDÉ DÉ MOUSE、CHERRYBOY FUNCTIONを輩出し、環境音楽の中心的グループ、INOYAMALANDのリリースを手掛けているテクノ/エレクトロレーベル、ExT Recordings、10年代には和モノダンスミュージックパーティー、和ラダイスガラージを主宰。昨今の和モノDJブームの中心的役割を果たす。
海外を含む各地でのDJツアー、電子音楽家としても様々な即興演奏、セッション、多数の作品のリリース、リミックスワーク、マスタリングエンジニアを行っている。
活動歴35年越にして、クラブシーンでの特異なキャリアを更新し続けている。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥2000(超エクスクルーシヴ限定50人スタジオ観覧者を募集いたします!前半後地続きで観覧でき、この金額です!ACOUSTIC REVIVEとFUNKTION-ONEでフルチューニングしたスタジオに直接おこしください!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>