1986年にエクスペリメンタル・ハードコアバンド「BOREDOMS」を結成。リーダーとして牽引し、ソニック・ユース、ニルバーナなどと欧米各国のツアーを行うなど世界的な評価を得る。2007年には77台のドラムとのコラボレーションイベント77BOADRUMをニューヨークで、2008年には88BOADRUMロサンゼルスで開催。 また、BECK『Midnite Vultures』のアルバムジャケット制作や、画集『NANOO』『WEOEM』『ONGALOO』を出版するなど、さまざまなアートワークを発表している。
近年は、2017年札幌国際芸術祭、2018年さどの島銀河芸術祭に参加し、音楽/アートの垣根を越えてセンセーションを巻き起こし続けている
荒川放水路通水100周年記念 | 隅田川怒涛2024BOREDOMSの∈Y∋が指揮者となり、200名のシンバラーと共に創りあげる音の波。誰も体験したことのない音の渦が、そこに立ち現れる。
荒川ロックゲートにて『Arv100』11月3日、開催!
これまでにBOREDOMSとして2007年からニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドン、オーストラリア・バイロンベイ、FREEDOMMUNEなど世界中で行われてきた多人数によるドラム演奏形態「BOADRUM」。2018年には「さどの島銀河芸術祭」にて∈Y∋のコンダクトによる88名のシンバル演奏が繰り広げられた。
それらの最新形態ともいうべき今回の『Arv100』は、∈Y∋によるコンセプトメイキングおよびコンダクトのもと、一般公募のシンバル演奏隊・通称”シンバラー”200名+ミュージシャンを加え、過去最大級のパフォーマンスを展開する。
今回の会場となる荒川ロックゲート擁する荒川放水路は、今をさかのぼること100年前の大正13年(1924)に、東京の東側を守るため作られた人工河川。その源流となる荒川は、上流部では飲み水にもなり、下流部では処理された下水の向かう場所としても機能し、流域に暮らす人々の生活と切り離すことができない重要な場所でもある。完成以来一度の洪水被害もなく、私たちの日常を守り続けてくれている荒川放水路の通水100年を記念して、今回のパフォーマンスが執り行われる。
昔は、“荒ぶる川”だった荒川。一世紀前にたくさんの人の力によって放水路が作られたことでこれまで100年私たちを守ってくれたように、気候変動による自然災害の激甚化が叫ばれる中、これから100年先の未来もこの川が穏やかでありますように。
みんなで鳴らすシンバルの音の波・音の渦が、流れる水を清く澄み渡らせるような、誰も聴いたことのない大きな音のうねりを創りたい。そんな願いを込めて、11月3日いざ決行。
Text by TOPPINGEAST