2020/04/08 WED21:0024:00

「POST PANDEMIC THEATER|CHAPTER2」BROADJ#2853

HIROSHI WATANABE a.k.a KAITO(Transmat | Kompakt)

【緊急NEWS!!!】新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け止め、我々DOMMUNEは2月末からしばらくの間、配信中止もしくは無観客配信とさせて頂いております。無観客配信を行う場合は、同時にYOUTUBE LIVEのSUPER CHAT機能による投げ銭を募集しております(泣)!!! 変わらず無料配信致しますので、ご視聴頂きました皆様、お賽銭のごとく投げて頂けますと、感染拡大防止の為、政府からイベントを自粛要請されている出演アーティストの方々と、赤字運営の我々スタジオにとっては、大変有り難く存じます(切実)!!!!! ビューワーの皆様、何卒、サポートよろしくお願い申し上げます(最敬礼)!!!!!!!

●オーディエンスはゼロ人...フロアには、カメラの前に写るアーティストとストリーミンググルーのみが存在する!!!「DOMMUNE POST PANDEMIC THEATER」!!!!! これは開局以来10年に渡って、いち早く世の情勢に対応してきたDOMMUNEが発信する、重要なポスト・パンデミックアクションである!!!!!

新型コロナウイルスの影響で、世界はカオスに陥っている。「飛沫感染」そして「接触感染」で広がるコロナウイルスのクラスター発生の条件には、密閉度、密集度、密接度が挙げられる。どれをとってもライヴハウス、そしてクラブが濃厚で、ライヴハウスから集団感染クラスターが発生した現実を考えると、"集団で音楽を聴く=感染”という世間的なイメージはしばらく払拭できない。WHOによるパンデミック宣言後、綱渡り状態であるエンターテイメント産業… 御多分に洩れず、我々SUPER DOMMUNEスタジオも、新型コロナウイルスの感染拡大を早期から重く受け止め、2月末から配信中止もしくは無観客配信を実施している為、運営費用すらも捻出できず、瀕死状態には変わりない!!!!!!
しかし、財政面においての被害は、どこのフロアも同じだろう…(泣)全てのライブハウス、クラブ、ホール、ラウンジ、劇場、演武場、寄席、歌舞伎座、フェス、祭典に、愛と恵を…..!!!!! あ、そして、お花見も(笑)。しかし我々は、もともとライヴストリーミングスタジオなので、地上波のTV番組と同じく、現場にオーディエンスをお誘いしなければ、視聴者に飛沫も飛ばない。そして接触もなく番組自体は配信することができる!!!!! アーティストもスタジオもこのままだと生きていけない現実に直面しているので、細やかながら、YOUTUBE LIVEのSUPER CHAT機能を使った投げ銭などを導入し、日本初のライヴストリーミングスタジオである、老舗配信メディアの我々DOMMUNEも、開局以来初めてビューワーの皆様から、自らサポートを募る実験をはじめている!!!!!!(最敬礼)
フロアにおける、人間同士の魂と身体の高揚は、音楽の力によって生まれる連帯意識と言えるだろう。音楽の力を通じて、フロアにいるすべての人々が、ダンスという身体表現によって対話を繰り返している。ダンスは、原始宗教儀式にも見られる言語を超えた礼拝であって、それ以前に、本来、音楽自体が霊との交信を目的とし、神の前で演奏する儀式であった。いま、ウイルスを前にして、僕らにはどんな連帯ができるだろうか?どんな儀式で立ち向かうことができるだろうか? #StayTheFuckHome が地球市民の一人として「家へ引きこもれ!」と唱えている。これは大変重要な儀式である。
震災を超えて、パンデミック以後の世界ヴィジョンをどう打ち立てるか?友人の椹木野衣氏は僕にこう言って下さった。「かつてペストが大量死による労働者不足で新興労働者層を発掘し、それが市民階級の台頭と既得権益者の没落をもたらし、死との対面が内省を促してルネサンス的な個人主義の萌芽を生んだように、今回のパンデミックも、きっとこれまでとは違う世界史的な構造変化につながる可能性があると思う。あれだけ売れなかった本が売れまくっているというのも、そういう内面を少しずつ生育するでしょう。」そう、今、ポストパンデミック(略してポスパン|笑)以降の”世界ビジョン"をどう打ち立てるかが重要なのではないか?。まずは我々のスタジオが存在する渋谷PARCO "地上9階のアンダーグラウンド” から、オーディエンスを動員せずとして、何ができるのか?開局10年目にしてゼロから模索してみよう!!!!!!!!!! 「DOMMUNE POST PANDEMIC THEATER」の開幕である。勿論、オーディエンスはゼロ人...フロアには、カメラの前に写るアーティストとストリーミンググルーのみが存在する!!!!!!!
第二章は、ドイツ最大のエレクトロニック・レーベルKompakt、そして、テクノ史に偉大な軌跡を刻んできたデトロイトのレーベルTransmatなど、歴史を創出してきた数多の電子音楽レーベルを拠点に世界中へ作品を届け続けるHiroshi Watanabe aka KAITOが自らの楽曲のみでお送りする三時間!!!!!!!! これは開局以来10年に渡っていち早く世の情勢に対応してきたDOMMUNEが発信する、重要なポスト・パンデミックアクションである!!!!! 有事即応の態勢を整えてきた我々が、改めて世に問う、ダンスミュージックの世界史に刻まれるパフォーミングアーツとなるだろう!!!!!!!

●初出:RA JAPAN「新型コロナウイルスが電子音楽シーンに与えている影響」
宇川直宏「パーティー概念の変革と巣篭もりの儀式、東京大運動会とポストパンデミック」
https://jp.residentadvisor.net/features/3638

■「POST PANDEMIC THEATER|CHAPTER2」
Text by HIROSHI WATANABE a.k.a KAITO

あまりに短期間に起きた全世界レベルの事態に、これは現実なのかと疑いたくなる人も沢山いるだろう。嘘であって欲しいが、まさに本当に起きている。日本に於いても、まだまだ多くの難局をこれからむかえることが予想される。人類が今闘うものは他国同士の戦争でもなく、テロリストでもない。地球という一つの存在として僕たちは生きているという事を、より明確に確実に認識することが重要だ。そして起きることには意味がある。この大きな難局を乗り越えた先には、根本の生き方を見直す必要があるだろう。すなわち『Post Pandemic』の世界。
今までに幾度もDOMMUNEに出演をしてきたが、こんな気持ちでブースに立つ事を誰が予想したか。事態の収束が未だ見えない中で、今回は自分の楽曲のみで構成する3時間を設けて貰った。希望を持ち、絶望を断つために可能な限りの想いを込めてDOMMUNEから音のエネルギーを創り上げようと思う。

■ HIROSHI WATANABE aka KAITO (Transmat / Kompakt)

ドイツ最大のエレクトロニック・レーベルKompaktのアーティストとしてKaito名義の作品を発表する傍ら、ギリシャのKlik Recordsからも作品をリリースしている。2002年に制作したKaitoの1stアルバム『Special Life』に収録された「Intension」がFrancois K.のミックスCDに収録されるなど瞬く間に大反響を呼び、10年以上が経過した現在も色褪せることのない名曲として語り継がれている。その後、Kompaktのコンピレーション・アルバムにも収録された表題曲を含む2ndアルバム『Hundred Million Light Years』を発表。この2枚のアルバムで一躍Kaitoの名は世界中に浸透し、バルセロナのSonar Festivalなどのビック・イベントでライヴを披露した。Kaito名義のオリジナル・アルバムでは常に対になるビートレス・アルバムも制作され、繊細かつ美しい旋律により幅広い音楽ファンに受け入れられている。3rdアルバム『Trust』に対しての『Trust Less』では更にアコースティックな要素も取り入れ、リスニング機能をより高めた作品となった。本名のHiroshi Watanabe名義では自身最大のセールスを記録した1stアルバム『Genesis』に続き、2011年に『Sync Positive』を発表。タイトルが示す通り、リスナーを鼓舞させる渾身の作品となっている。またリミックスを機に交流を深めてきた曽我部恵一との異色コラボレーション・アルバム『Life, Love』ではメランコリックな音像と歌声が溶け合った叙情的なサウンドで新境地を切り拓いている。一方、ニューヨーク在住時代に出会ったグラフィック・デザイナー、北原剛彦とのダウンテンポ・プロジェクトTreadでは、シンプルで柔らかい上音と乾いたビートの融合を絶妙のバランスで確立し、ハウス、テクノ、ヒップ・ホップなどジャンルの壁を越えて多方面から注目を浴びることに。限定生産された5枚のアルバムと4枚のEPは不変の価値を持つ名盤として知られている。2013年にはKompakt設立20周年を記念して制作された2枚組DJミックス『Recontact』を、更にKaito名義としては4年振りとなるアルバム『Until the End of Time』を発表。新生Kaitoとも言える壮大なサウンドスケープが描かれている。2016年初頭にはテクノ史に偉大な軌跡を刻んできたデトロイトのレーベルTransmatよりEP『Multiverse』をリリース。主宰Derrick Mayの審美眼により極端に純度の高い楽曲のみがナンバリングされるため、近年はリリースそのものが限定的となっている中での出来事。EPと同名のアルバムは、さながら宇宙に燦然と煌めく銀河のようなサウンドが躍動する作品となっている。歴史を創出してきた数多のレーベルを拠点に世界中へ作品を届け続けるHiroshi Watanabe。日本人として前人未到の地へ歩みを進める稀代の音楽家と言えるだろう。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ●新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け止め無観客配信と致します。Youtubeのスーパーチャットで投げ銭を募っています(泣)ビューワーの皆様、何卒サポートよろしくお願い申し上げます!!!!(切実)