2020/04/16 THU21:0024:00

「POST PANDEMIC THEATER|CHAPTER3」BROADJ#2855

MOODOMMUNE#15 MOODMAN PLAYS THE POST PANDEMIC HOUSE!! 3HOURS!!!

DJ MOODMAN(GODFATHER / SLOWMOTION)

【緊急NEWS!!!】新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け止め、我々DOMMUNEは2月末からしばらくの間、配信中止もしくは無観客配信とさせて頂いております。無観客配信を行う場合は、同時にYOUTUBE LIVEのSUPER CHAT機能による投げ銭を募集しております(泣)!!! 変わらず無料配信致しますので、ご視聴頂きました皆様、お賽銭のごとく投げて頂けますと、感染拡大防止の為、政府からイベントを自粛要請されている出演アーティストの方々と、赤字運営の我々スタジオにとっては、大変有り難く存じます(切実)!!!!! ビューワーの皆様、何卒、サポートよろしくお願い申し上げます(最敬礼)!!!!!!!

●オーディエンスはゼロ人...フロアには、カメラの前に写るアーティストとストリーミンググルーのみが存在する!!!「DOMMUNE POST PANDEMIC THEATER」!!!!! これは開局以来10年に渡って、いち早く世の情勢に対応してきたDOMMUNEが発信する、重要なポスト・パンデミックアクションである!!!!!

新型コロナウイルスの影響で、世界はカオスに陥っている。「飛沫感染」そして「接触感染」で広がるコロナウイルスのクラスター発生の条件には、密閉度、密集度、密接度が挙げられる。どれをとってもライヴハウス、そしてクラブが濃厚で、ライヴハウスから集団感染クラスターが発生した現実を考えると、"集団で音楽を聴く=感染”という世間的なイメージはしばらく払拭できない。WHOによるパンデミック宣言後、綱渡り状態であるエンターテイメント産業… 御多分に洩れず、我々SUPER DOMMUNEスタジオも、新型コロナウイルスの感染拡大を早期から重く受け止め、2月末から配信中止もしくは無観客配信を実施している為、運営費用すらも捻出できず、瀕死状態には変わりない!!!!!!
しかし、財政面においての被害は、どこのフロアも同じだろう…(泣)全てのライブハウス、クラブ、ホール、ラウンジ、劇場、演武場、寄席、歌舞伎座、フェス、祭典に、愛と恵を…..!!!!! あ、そして、お花見も(笑)。しかし我々は、本来ライヴストリーミングスタジオなので、地上波のTV番組と同じく、現場にオーディエンスをお誘いしなければ、視聴者に飛沫も飛ばない。そして接触もなく番組自体は配信することができる!!!!! アーティストもスタジオもこのままだと生きていけない現実に直面しているので、細やかながら、YOUTUBE LIVEのSUPER CHAT機能を使った投げ銭などを導入し、日本初のライヴストリーミングスタジオである、老舗配信メディアの我々DOMMUNEも、開局以来初めてビューワーの皆様から、自らサポートを募る実験をはじめている!!!!!!(最敬礼)
フロアにおける、人間同士の魂と身体の高揚は、音楽の力によって生まれる連帯意識と言えるだろう。音楽の力を通じて、フロアにいるすべての人々が、ダンスという身体表現によって対話を繰り返している。ダンスは、原始宗教儀式にも見られる言語を超えた礼拝であって、それ以前に、本来、音楽自体が霊との交信を目的とし、神の前で演奏する儀式であった。いま、ウイルスを前にして、僕らにはどんな連帯ができるだろうか?どんな儀式で立ち向かうことができるだろうか? #StayTheFuckHome が地球市民の一人として「家へ引きこもれ!」と唱えている。これは大変重要な儀式である。
震災を超えて、パンデミック以後の世界ヴィジョンをどう打ち立てるか?友人の椹木野衣氏は僕にこう言って下さった。「かつてペストが大量死による労働者不足で新興労働者層を発掘し、それが市民階級の台頭と既得権益者の没落をもたらし、死との対面が内省を促してルネサンス的な個人主義の萌芽を生んだように、今回のパンデミックも、きっとこれまでとは違う世界史的な構造変化につながる可能性があると思う。あれだけ売れなかった本が売れまくっているというのも、そういう内面を少しずつ生育するでしょう。」そう、今、ポストパンデミック(略してポスパン|笑)以降の”世界ビジョン"をどう打ち立てるかが重要なのではないか?。まずは我々のスタジオが存在する渋谷PARCO "地上9階のアンダーグラウンド” から、オーディエンスを動員せずとして、何ができるのか?開局10年目にしてゼロから模索してみよう!!!!!!!!!! 「DOMMUNE POST PANDEMIC THEATER」の開幕である。勿論、オーディエンスはゼロ人...フロアには、カメラの前に写るアーティストとストリーミンググルーのみが存在する!!!!!!!
第三章は、2009年にテスト配信を開始し、2010年3月1日に日本初のライブストリーミングスタジオとして開局したDOMMUNEが打ち出したBROADJシリーズ(そう現在この配信で2855DJがクレジットされている!!)の記念すべき第一回目のDJであるMOODMANが登場する!!!!! 宇川直宏、高橋透とのリビング・レジェンド・パーティー[GODFATHER]を始動し、その後現在に至るまで、東京の地下ダンスシンジケートを牽引し続けているMOODMANは、真骨頂のハウスミュージックから、ミニマルテクノ、マイアミベース、アヴァンギャルド、ノイズ、ハードパンク、そしてネーミングの由来であるムードミュージックまで、世界中のあらゆるヴァイナルを縦横無尽に接続する!!!!!!! その様は、ウイリアムSバロウズにカットアップやフィールドインを伝授したブライオンガイシンや、ダダイズムの手法として詩をコラージュしたトリスタンツァラを彷彿とさせる。いや、正確には、彼はコラージュの方法論を深化させていることには間違いないが、偶然性の技法ではなく、大喜利のように突然差し出された難解なお題に即座に答え、繋ぎ、一晩で何編ものアヴァンギャルドな物語を編むことの出来る(間違いなく)世界唯一のDJである!!!!! DOMMUNEは、彼のレギュラープログラムとして[MOODOMMUNE]という実験DJシリーズをこれまで14回も行なっており、毎回掲げるそのテーマは<断食最終日のインテリジェントテクノONLY>、<後ろから前からヒップハウス>、<テクノ非情怪談|DJ非常階段ONLY>、<DJ SWANS ONLY>、<DJ ヒカシューONLY>、<DJ John Cale ONLY>などなど、そのお題は主にセレクトを極端に縛るもので、ヴァイナル禅問答といっても良いほどのDJブースで悟りを開く為の道を指し示す行為である。そう、MOODMANこそが、日本が誇る至宝といっても過言ではない !!!!!!!
これは、DOMMUNEが発信する、重要なポスト・パンデミックアクションである!!!!! 有事即応の態勢を整えてきた我々が、改めて世に問う、ダンスミュージックの世界史に刻まれるパフォーミングアーツとなるだろう!!!!!!!

●初出:RA JAPAN「新型コロナウイルスが電子音楽シーンに与えている影響」
宇川直宏「パーティー概念の変革と巣篭もりの儀式、東京大運動会とポストパンデミック」
https://jp.residentadvisor.net/features/3638

●ムードマン/MOODMAN

DJ。日本生まれ。ムード音楽をこよなく愛する男。'80年代末にDJ活動を始め<なんと初期にはラウンジ・リバイバル以前のムード・ヴァイナルを本当にPLAYしていた>、'93年にレーベル[DUB RESTAURANT COMMUNICATION]を立ち上げる。その後、[M.O.O.D.][donut]など、複数のレーベルを設立し、様々なアヴァンギャルド・ミュージックを発表。国内外で高い評価を受ける。また同時期には、AVEX TRAXからのエクスペリメンタルMIAMI BASSコンピ『Interigent Bass』、自らも楽曲を収録した『KILLED BY BASS』等の歴史的BASSコンピレーションを監修する。ロスアプソンとの共同リリース『LAS ROTURAS』ではレディメイドなラテンブレイクスを再構築し、世紀末のミュージックコンクレートを展開した。'90年代後半は、DJに専念。その横断的かつ分断的な音楽感で[低音不敗][SLOWMOTION]他、フリースタイルなシーンの黎明期に、DEEPな深夜のダンスミュージック実験室を企てる。そして99年には、宇川直宏、高橋透とのリビング・レジェンド・パーティー[GODFATHER]を始動し、その後現在に至るまで、東京の地下ダンスシンジケートを牽引し続けている。またレジデントをつとめる恵比寿“リキッドルーム”[HOUSE OF LIQUID]では、国内外の先鋭的なDJとの競演による無数のコラボレーションワークスで東京の夜を活性化させ、パーティーシーンの裾野を広げた。'02年末にはミックスCD『WEEKENDER』を発表、MIX-CDとしては異例のヒットを記録し、現在のMIX CDブームを先駆けた。その後、『TURBOSONIC Vol.1』『NOSTALGIA OF MAD』他、様々なコンピに楽曲を提供。『SHEENA & THE ROKKETS REMIX ALBUM / ELECTROKKETS』『フルカワミキ / Coffie & Singing girl』他、リミックスワークも多数。また『STRICTLY ROCKERS Chapter12 "MINIMAL MIX"』では、80'sダンスホールのミニマリズムを考察し、話題をよんだ。宇川直宏監督による『田名網敬一×相原信洋 / ANIMACTIONS!!』では40分にわたるサウンドトラックを製作し、トラックメイカーとしての実力をみせつけた。なんと2004年はDJを108本もこなし、その先鋭なるスキルに加え、常人離れしたフロア基礎体力を発揮。そのことから「日本で最も忙しいDJ」との異名をとる。2006年末からは、渋谷“Mixrooffice”での新たなレギュラー“SOLO”パーティー『MOODMANOW!!』を始動し、ダンスミュージックの新たなる実験を提案、未明のイーブンキック・プラネットを開拓した!!!!!! なお、現在連載中のMUSIC MAGAZINE『今夜もシングル』は、今年で連載10周年をむかえ、音楽ライターとしても、そのハードコア・ヴァイナル・フリークな手腕を発揮している。またシカゴハウス界のゴッドファーザーであるチップE監督のハウスミュージック誕生にせまるドキュメンタリー映画「THE UNUSUAL SUSPECTS」では、字幕監修を担当した。2007年はTOWA TEI監修の“MOTIVATION”シリーズからMix CD「MOTIVATION 6 Adult Oriented Click Nonstop-Mix by MOODMAN」をリリースし、クリック/ミニマルテクノをムードミュージックの解釈で編集。21世紀のエレベーターミュージックを提案、話題をさらった。2010年にはブエノスアイレスを拠点に置くZZK RECORDSの音源をShhhhhと共にMIXした「ZZK RECORDS PRESENTS... THE DIGITAL CUMBIA EXPLOSION」を発表。クンビアをベースにダンスホール、ダブステップ、レゲトンなどを取り入れた、オーガニック感溢れるエレクトリック・ダンスミュージックのMIXが話題に。2013年には、エイベックスのミックス・シリーズ『Crustal Movement』の第3弾として「SF mixed by MOODMAN」を発表。豊穣なビートが繰り出される名作として現在も語り継がれている。2016年には、日本の町工場をレーベル化するプロジェクト「INDUSTRIALJP」に下浜臨太郎、新谷有幹、藤岡将史とともにサウンドディレクターとして参加。日本のテクノロジーを支える高い技術力を持った町工場の美しく緻密な製造過程から生み出される音と映像を、気鋭のトラックメーカーがリミックスし、作品化するプロジェクトとして2018年文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門 優秀賞を受賞!!!!! 「FFKT(ex TAICOCLUB)」「森道市場」「FREEDOMMUNE」「RAW LIFE」「FUJI ROCK FES」など、フェスにも多数出演。記念すべき第1回目のDJを担当したDOMMUNEではレギュラー番組「MOODOMMUNE」を不定期で放送している。レコードとボードゲームとポストカードが好き。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ●新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け止め無観客配信と致します。Youtubeのスーパーチャットで投げ銭を募っています(泣)ビューワーの皆様、何卒サポートよろしくお願い申し上げます!!!!(切実)