2020/09/15 TUE19:0025:00

Florian Schneider追悼番組
「クラフトワークとジャーマンエレクトロニクス大百科|
ENCYCLOPEDIA OF KRAFTWERK & GERMAN ELECTRONICS」6HOURS!!!!!!
Supported by COCALERO

■19:00-20:30「KRAFTWERKの歴史1」

司会:野々村文宏 出演:永田一直、井上誠、明石政紀(ZOOM)
〜OrganisationからAutobahn、Electric Cafeまで。その前身と発生、隆盛、停滞まで。

■20:30-22:00「KRAFTWERKの歴史2」

司会:宇川直宏 出演:砂原良徳、MOODMAN、四方幸子
〜90年代のワールドツアーから、Tour de France Soundtracks、3-D LIVE、メディアアート、そしてフローリアンの死まで。 復活、神格化、そして共同創設者の逝去。

■22:00-25:00「DJ Plays KRAFTWERK ONLY」BROADJ#2892

DJ:砂原良徳、永田一直、MOODMAN
Organized by 野々村文宏、宇川直宏、永田一直

■Florian Schneider追悼番組「クラフトワークと、ジャーマンエレクトロニクス大百科」フローリアン・シュナイダーの死が公けになったのが5月7日、実際には4月21日に亡くなっていた。私はフローリアンの訃報を受けたその日にDOMMUNEの宇川直宏に直ぐ追悼番組企画のダイレクトメッセージを送った。

宇川からは5秒後に快諾のレスを受け、その場で5月の半ばに行おうと確定した。にも関わらず、5/25まで緊急事態宣言が延長されることとなり、今までペンディングされていた幻の企画である。しかし、企画から4ケ月を経てフローリアン・シュナイダーのその功績を振り返るため、ここに蘇生する!クラフトワークのバンマスは言うまでもなくラルフ・ヒュッターだが、「ラルフ&フローリアン」というアルバムがあるように、フローリアンはラルフに強い影響を与えてきた。その分業が実際にどのようにかまではわからないが、きっと不可分なふたりの創造の領域があったのだろう。そんな、整理され分節化されているようで、実はぐちゃぐちゃの塊のクラフトワークの独自性に、音楽はもちろん、映画、美術、建築などの諸ジャンルから光を当てる。トークには、ドイツから、クラフトワークやファスビンダーの翻訳者の明石政紀が参加。伝説のクリング・クラング・スタジオを訪問したアート・キュレーターの四方幸子が秘蔵写真を公開するなど、これまでに無いクラフトワーク特集。元ヒカシュー、そしてイノヤマランドの井上誠と、クラフトワークオンリーのDJとトークゲストに、自他共に認めるクラフトワークのコア・クラスタ=砂原良徳と、90年代にはDUB RESTAURANTという電子音楽レーベルを運営していたムードマン、そして、自らExT Recordings、ZERO GRAVITYといったレーベルを運営する電子音楽家=永田一直。W司会は、私、野々村文宏と、DOMMUNEの宇川直宏がつとめる!!!特別ゲストもあり。フォルクス・ムジーク!!!(Tetx by 野々村文宏)

■クラフトワークの共同創設者、フローリアン・シュナイダーが73歳で死去
DANIEL KREPS|from RollingStone
クラフトワークの共同創設者でキーボーディストのフローリアン・シュナイダーが73歳で亡くなった。「クラフトワークの共同創設者で、エレクトロニック・ミュージックのパイオニアでもあるラルフ・ヒュッターが、何十年もの付き合いとなる友人であり仲間であったフローリアン・シュナイダーについて非常に悲しいニュースを送ってきました。フロリアン・シュナイダーは73歳の誕生日を迎えた数日後に癌の病気で亡くなりました」とバンドは声明を出している。
「1968年、ラルフ・ヒュッターとフローリアン・シュナイダーは芸術的、音楽的なコラボレーションを開始しました。1970年、彼らはデュッセルドルフにエレクトロニック・スタジオ『クリング・クラング』を設立し、マルチメディア・プロジェクト『クラフトワーク』をスタートさせました。クラフトワークのアルバムはすべてそのスタジオで構想・制作されました」

60年代後半にシュナイダーとラルフ・ヒュッターによって結成されたクラフトワークは、キーボードとシンセサイザーの先駆的な使用により、後のロック、電子音楽からヒップホップ、ポップスに至るまで、あらゆるジャンルのアーティストにインスピレーションを与えてきた。
70年代から80年代にかけて何度もラインナップを変更しながら、シュナイダーとヒュッターのパートナーシップはグループの創造的なバックボーンであり続けた。デュオは著名なクラウトロックのプロデューサー、コニー・プランクと一緒に3枚のアルバムを録音している(1970年の『Kraftwerk』、1971年の『Kraftwerk 2』、1973年の『Ralf und Florian』)。しかし、クラフトワークは1974年のアルバム『Autobahn』こそ、2014年にグラミー賞生涯業績賞にも輝いた、彼らのキャリアが真に始まった瞬間だと考えている。
シュナイダーとヒュッターは、『Autobahn』でクラフトワークのサウンドを確固たるものにした。催眠術的なループと反復するビート、シンセ、ヴォーカルを駆使して、レコードの片面に丸々収録されたタイトル曲のように、無限のサウンドスケープを生み出した。

カール・バルトスとヴォルフガング・フルールがエレクトロニック・パーカッションに加えたクラフトワークは、1975年に『Radio-Activity』、1977年に『Trans-Europe Express』を発表した。後者はデヴィッド・ボウイの1976年作『Station to Station』にインスパイアされたもので、両者の間でリスペクトが育まれ、ボウイの『Heroes』に収録された「V-2 Schneider」はシュナイダーへの頌歌となった。
70年代から80年代にかけて何度もラインナップを変更しながら、シュナイダーとヒュッターのパートナーシップはグループの創造的なバックボーンであり続けた。デュオは著名なクラウトロックのプロデューサー、コニー・プランクと一緒に3枚のアルバムを録音している(1970年の『Kraftwerk』、1971年の『Kraftwerk 2』、1973年の『Ralf und Florian』)。しかし、クラフトワークは1974年のアルバム『Autobahn』こそ、2014年にグラミー賞生涯業績賞にも輝いた、彼らのキャリアが真に始まった瞬間だと考えている。
シュナイダーとヒュッターは、『Autobahn』でクラフトワークのサウンドを確固たるものにした。催眠術的なループと反復するビート、シンセ、ヴォーカルを駆使して、レコードの片面に丸々収録されたタイトル曲のように、無限のサウンドスケープを生み出した。
カール・バルトスとヴォルフガング・フルールがエレクトロニック・パーカッションに加えたクラフトワークは、1975年に『Radio-Activity』、1977年に『Trans-Europe Express』を発表した。後者はデヴィッド・ボウイの1976年作『Station to Station』にインスパイアされたもので、両者の間でリスペクトが育まれ、ボウイの『Heroes』に収録された「V-2 Schneider」はシュナイダーへの頌歌となった。
シンセサイザーの世界に飛び込む前、シュナイダーはフルート奏者だった。「フローリアンはフルート出身で、同じ学校でクラシック・オーケストラに所属していたんだけど、その時にはすでにイコライザーやディレイ、ファズボックスなどのガジェットを使って音を操作していたんだ。それらはエレクトロニックなサウンドではあったが、コンピューターやシンセサイザーに近いものではなかった」と、かつてのクラフトワークのメンバーであり、ノイ!の創設者でもあるギタリストのミヒャエル・ローターが2016年にUncutへ語っている。
ヒュッターがクラフトワークの声でありマウスピースであったのに対し、シュナイダー(ドイツのボン空港を設計した建築家ポール・シュナイダー=エスレーベンの息子)はプレスに対するシャイな態度で有名だったが、バンドを境界を超えた限界へと導いたことで知られている。「フローリアンは音フェチなんだ。私はそうではなく、どちらかというと言葉のフェティシストだね」とヒュッターは2005年にMojoに語っている。「これらの役割は義務ではなく、私たちの好みとして長年に渡って発展してきたものなんだ」

エレクトロニック・ポップの先駆者として、クラフトワークは1978年の『The Man-Machine』と1981年の『Computer World』という2枚のアルバムで彼らの評判に応えた。2005年、コールドプレイはクラフトワークの許諾を得て、後者のアルバムに収録された「Computer Love」 のリフを拝借してバンドのヒット曲「Talk」を作り上げている。
シュナイダーとヒュッターが共に持つサイクリングへの愛は1983年のシングル「Tour de France」に結実。彼らは2003年に発表した最後のスタジオアルバム『Tour de France Soundtracks』でこのテーマを再訪している。5年後の2008年、シュナイダーはクラフトワークを脱退し、ヒュッターはバンドに残る唯一のオリジナルメンバーとなった。
彼らの先進的すぎるサウンドは当初なかなか受け入れられず、70年代半ばにアメリカをツアーした際にも観客に誤解されることが多かった。しかし、クラフトワークの影響は音楽のスペクトルを横断した。アフリカ・バンバータの画期的な1982年のシングル「Planet Rock」はクラフトワークの「Numbers」と「Trans-Europe Express」に直接影響を受けており、後者のトラックはドクター・ドレーとジェイ・Zのコラボ曲「Under Pressure」にも使われている。グループはその後数十年にわたってヒップホップ・アクトに頻繁にサンプリングされ、画期的な商標訴訟につながった。クラフトワークはロックの殿堂に6回ノミネートされているが、2020年時点で殿堂入りは果たしていない。
R.I.P. Florian Schneider

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■KRAFTWERK official
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PROGRAM INFO | スタジオ観覧限定25名有観客配信
ENTRANCE ¥2500(ソーシャルディスタンシングを意識し、25人限定でスタジオ観覧者受け付けます。 Peatixでスタジオ観覧チケット販売中 ▶︎http://peatix.com/event/1634368)
PLACE PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042
PARCO official SUPER DOMMUNE Page

■政府からの要請により、通常の三分の1キャパシティーに絞ったお客様のご来場に限らせていただきます。

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