2020/12/16 WED 19:00-24:00

ele-king books Presents 実写版「CAN|カン大全〜永遠の未来派」

ENCYCLOPEDIA OF CAN 5HOURS!!!!!!

■出演:松山晋也、野田努、宇川直宏 ■司会:三田格

■「DJ Plays CAN ONLY」BROADJ#2920

DJ:MOODMAN、松山晋也

■19:00-20:30 ENCYCLOPEDIA OF CAN「CANの物語1」

〜「カンとは何者なのか」結成から解散までの足跡

■20:30-22:00 ENCYCLOPEDIA OF CAN「CANの物語2」

〜「生き続けるカン」解散後の活動と影響 そしてCANの遺伝子

■22:00-24:00「DJ Plays CAN ONLY」BROADJ#2920

DJ:MOODMAN、松山晋也

■「永遠の未来派は、永遠の謎でもある」ENCYCLOPEDIA OF CAN 5HOURS!!!!!!

「カン大全~永遠の未来派」という本を作るに際し、半年近くにわたってカンについて調べ、関連作品を大量に聴きあさった。過去におこなったたくさんの関係者インタヴューも改めて丁寧に読み直し、まとめた。とりあえず、カンに関する知識は可能な限り蓄積したつもりである。しかし、ではカンとはいったい何者なのか?と問われても、私は未だうまく答えられない。ますますわからなくなったと言うべきか。謎は深まるばかりだ。だが、その謎はカンのメンバー自身にとっても同じだったのではないか、とも今思っている。
 ヨーロッパの古典音楽(クラシック)、現代音楽、電子音楽、民族音楽、フリー・ジャズ等々、さまざまな音楽をバックグラウンドに持った彼らが、英米ロック的規範からの逸脱を信条に奏で続けたのは「ロックを知らない大人が作ったロック」、「部外者のロック」だった。あるいは、地理的には東西に、時間的には前後に身体を引き裂かれた戦後ドイツ人による、ニヒリズムとオプティミズムが混濁した「分裂症的ロック」とか、黒人文化を根っこに持たないヨーロッパ知識人による「批評的ロック」といった言い方も可能だろう。
 いずれにしても、カンのサウンドは常に、ロックを突き放し、ロックを冷徹に見つめ続けた。「ロックでなければなんでもいい」との最重要テーゼを掲げたパンク~ニュー・ウェイヴ世代がカンに魅せられたのは当然である。しかし、カンとは何者なのかは、誰にもわからない。永遠の未来派は、永遠の謎でもある。(松山晋也)

■別冊ele-king「カン大全〜永遠の未来派」松山晋也(監修・編集)

ドイツの巨星、CAN読本の決定版! いまなお世界中のミュージシャンたちに影響を与え続けているクラウトロックの巨星カン 全作品の再発で話題沸騰中の現在、謎多き彼らの全体像に初めて迫る!

カンの物語/シュトックハウゼンとWDRスタジオ/クラウトロックを育んだ戦後ドイツの風景/ユーロ・フリー・ジャズの勃興/カンの構成分子/カンのDNA/ロング・インタヴュー/ディスク・ガイド
【執筆者一覧】明石政紀、岸野雄一、小林拓音、小柳カヲル、小山哲人、崎山和弥、柴崎祐二、竹田賢一、野田努、ジェイムズ・ハッドフィールド、東瀬戸悟、福島恵一、松平敬、松村正人、松山晋也、三田格


PROGRAM INFO | スタジオ観覧限定35名有観客配信
ENTRANCE ¥2,500(ソーシャルディスタンシングを強化し、35人限定でスタジオ観覧者受け付けます。Peatixでスタジオ観覧チケット販売中 ▶︎https://candommune.peatix.com/view
PLACE PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
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