2021/01/14 THU 19:00–21:00

山下メロ Presents 「ファンシー絵みやげ概論17」

〜コロナ禍の観光産業と東京タワー

出演:山下メロ(平成文化研究家)、てれこま(謎の店)、宇川直宏(天の声)他

■これは、バブル時代の遺産を守る民芸運動である

1980年代から1990年代にかけて、日本中の観光地で売られていた子ども向け雑貨みやげの総称。それが【ファンシー絵みやげ】である。 人口のボリュームゾーンである「団塊ジュニア世代」が修学旅行へ行くあたりからバブル絶頂期にかけて爆発的に作られた。バブル経済の崩壊の後に衰退し、観光地からも、人々の記憶からも消えつつあった絶滅危惧種である 【ファンシー絵みやげ】。それを初めて扱ったガイドブック『ファンシー絵みやげ大百科 忘れられたバブル時代の観光地みやげ』(山下メロ著/イースト・プレス刊)が2018年に刊行。この番組シリーズは、その出版直後にスタートした。
著者の山下メロは、かねてより日本全国で精力的な保護活動を行う。そのフィールドワークにより約5000店舗以上を調査、保護した個体は約19000種にもおよぶ。この膨大な資料群が、数々の文化や流行、歴史や地理と社会問題、大量生産とマスメディアなどと結びついており、考古学、民俗学、文化人類学、そして芸術を横断しつつ考察を重ねている。
【ファンシー絵みやげ】 は当時の空気感が刻み込まれた民俗学的資料であり、現在の「ゆめかわいい」や「ジャパニーズKAWAIIカルチャー」の源流である。デフォルメと擬人化、マル字とローマ字日本語、印刷技術と新素材、景気動向とレジャーの潮流。文化遺産である【ファンシー絵みやげ】に刻まれた過去を読み解き、現在そして未来についても考えていく。
17回目となる今回のテーマは、コロナ禍における観光産業。観光地と土産店の現在とこれからを考えていく。また、緊急事態宣言下の東京都民にマイクロツーリズムとしてお勧めしたい東京タワー。その東京タワーの土産店で今何が起きているのかを伝えていく。

2021/01/14 THU21:0024:00

数の子ミュージックメイト Presents
「今日は1日「身内音楽」三昧!第八唱」 BROADJ#2926

〜身内音楽(卒業記念盤、合唱祭のレコード、お遊戯会・発表会の音源、アセテート盤、レコスタ、
家庭のカセットテープ、作業所・地方の自主盤など)=一般市民生活記録グルーヴ3HOURS!!!

DJ:数の子ミュージックメイト(身内音楽収集家) 声の出演:宇川直宏(DOMMUNE)

■「身内音楽」とは何か?

それはあなたの実家の押入にもあるかもしれない、一番近くて一番遠い音源たち。普通の人が歌ったり、演奏したり、しゃべったりした記録が収められた音源の事です。メディアはレコード・CD・カセットテープ・MD。記憶の片隅からも抜け落ちて、リサイクルショップで叩き売られるそうした音源を収集しているのが数の子ミュージックメイトです。合唱コンクールやお遊戯会、場末のスナックや部屋の中で作られた身内音楽には、みんな知ってるはずなのに、普段は完全に忘れている「あの」感じがたっぷり詰め込まれています。プロの演奏も良いけど、たまにはあなたの周りで当たり前に存在する音に耳を傾けてみませんか?
そして2021年…まだまだ終息の糸口が見えない新型コロナウイルスの影響で、首都圏の1都3県を対象に2度目の緊急事態宣言が出されたことを受けて、先日、都内では成人式を従来どおり開催するとしていた複数の自治体が、新たに中止や延期を決めました。そんな世界的大流行第4波の只中、DOMMUNEでは”無観客”で、昭和から平成にかけて一般市民の方々が音を奏で声を発してきた記録を、DOMMUNEの宇川さんとの対話とともに、ゆったりと聴いてゆきます。 Text by 数の子ミュージックメイト(身内音楽収集家)

PROGRAM INFO
ENTRANCE ●新型コロナウイルスの感染拡大を重く受け止め無観客配信と致します。Youtubeのスーパーチャットで投げ銭を募っています(泣)ビューワーの皆様、何卒サポートよろしくお願い申し上げます!!!!(切実)