2021/03/19 FRI 19:00-23:00

「大島渚全映画秘蔵資料集成」Presents
「大島渚の逆襲」

出演:樋口尚文(映画評論家|映画監督)、大島新(ドキュメンタリー監督|プロデューサー)、大島ともよ(映画編集者)、桜井雄一郎(ブックデザイナー)、竹中朗(国書刊行会編集者)、内藤由美子(シネマヴェーラ渋谷支配人)、宇川直宏(DOMMUNE)

■映画表現の最前線で一生涯闘い続けた大島渚を再検証する書籍×ロードショー×特集上映、三つどもえの大島レトロスペクティヴが奇跡の実現!

戦後日本映画史に屹立する反骨の巨人・大島渚。逝去から8年を経て、この春、大島再評価のムーブメントが一斉に沸き起こる。大島が遺した厖大な資料を徹底分析、アーカイヴ化することを試みる大著『大島渚全映画秘蔵資料集成』の刊行。大島のフィルモグラフィを代表する『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』デジタル修復版の、おそらく規模としては最後になるであろう全国ロードショー公開。大島のデビュー作から遺作までを、珍しいテレビドキュメンタリーやPR映画も含めて一堂に集めた特集上映「オーシマ、モン・アムール」の開催。スキャンダラスな題材と意表をつく非職業的俳優の起用で常に「異物感」と「新奇性」をふりまきながら、作品の内実では常に通俗を排し、自らを不断に更新し続けた、類まれなる巨大で強靭な「知性」のありようを、今回の再評価の仕掛け人たちが集い、生々しく解析してゆく試み。大島映画のオールドファンからビギナーまで存分に楽しめる、DOMMUNEでなくしてはあり得ない特濃の4時間!!

■PART1 19:00-20:00 『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』再公開

大島最大のヒット作、大島最大の問題作について語る。
出演:大島新、大島ともよ、樋口尚文

■PART2 20:00-21:00 『大島渚全映画秘蔵資料集成』刊行

大島の膨大な秘蔵資料を初めて調査・分析し作家宇宙を探る。
出演:竹中朗、桜井雄一郎、樋口尚文

■PART3 21:00-23:00 特集上映『オーシマ、モン・アムール』開催

大島の主要作品を網羅し、その過激なる足跡をふり返る。
出演:大島新、内藤由美子、樋口尚文

■大島渚(おおしま なぎさ)

1932年3月31日京都生まれ。1954年、京都大学法学部卒業。松竹大船撮影所入社。1959年、第一回監督作品『愛と希望の街』発表。翌年『青春残酷物語』で第1回日本映画監督協会新人賞を受賞、日本ヌーベルバーグの旗手とうたわれるが、『日本の夜と霧』の上映中止をめぐって松竹を退社。以後独立プロ創造社を主宰、『白昼の通り魔』『日本春歌考』『絞死刑』『儀式』などを発表。1968年以降全作品が海外で公開される。1975年、大島渚プロダクションを創立、日仏合作映画『愛のコリーダ』を製作、翌年のカンヌ映画祭で絶賛をあび、シカゴ映画祭特別賞、英国映画協会賞を受賞。1978年、『愛の亡霊』でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞。その後、日英ニュージーランド合作『戦場のメリークリスマス』、フランス映画『マックス、モン・アムール』と国際的映画製作を展開。1996年2月脳出血のため倒れるも、その後1999年『御法度』を完成させた。2000年、文部大臣芸術選奨、紫綬褒章を受章。2001年、毎日芸術賞、芸術文化勲章コマンドゥール(フランス)を受賞。妻は女優の小山明子。2013年1月15日肺炎のため死去。


■『戦場のメリークリスマス 4K修復版』『愛のコリーダ 修復版』

4/16(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
公式HP:https://oshima2021.com/

PROGRAM INFO
ENTRANCE ●新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、無観客配信と致します。このプログラムはライヴストリーミングでお楽しみください!!!!!