2021/06/23 WED 19:00-21:00

都築響一のスナック芸術丸 第六十二夜

「ファッション イン ジャパン—わたしたちはなにを着てきたのか」

●マスター:都築響一 ●特別ゲスト:小池一子(リモート出演)
●出演:本橋弥生(国立新美術館・主任研究員)、小野寺奈津(同・特定研究員)
●リモート出演:南目美輝(島根県立石見美術館 学芸課長)廣田理紗(島根県立石見美術館 主任学芸員)

■都築響一のスナック芸術丸 第六十二夜「ファッション イン ジャパン—わたしたちはなにを着てきたのか」

島根県立石見美術館から巡回し、東京六本木の国立新美術館でスタートしたばかりの『ファッション イン ジャパン 1945ー2020 流行と社会』。「もんぺからサステナブルな近未来まで、戦後の日本ファッション史をたどる、世界初の大規模展!」というキャッチコピーが多少おおげさかと思いきや、会場に足を運んでみると、観るひとそれぞれの年齢・年代に応じてのファッション体験と人生体験がフツフツとこみ上げてきて動けなくなる。アートとは「鑑賞するもの」だが、ファッションという「身につけるもの」は、僕らの記憶にずっと深く、長く食い込んできた。
戦争中の「もんぺ」に象徴されるように、洋服が「自分でつくるもの」として普及することから始まった日本の近代ファッションが、1960年代に入って「つくるものから買うもの」になり、さらに目まぐるしく変化していく流行やトレンドの起爆剤になったり、先頭で追いかけていく役割を担ったりしながら現在にまで至る過程——そのときどきのトップデザイナーやブランドだけではなく、むしろ着る側、消費する側としての社会との関わりのなかで生まれるデザインの変遷を、「ファッション イン ジャパン」はたぶん初めて系統的に見せてくれている。
終戦から2020年代までたった70年かそこらのうちに、世界でも類のないスピードで変化を続けてきた日本のファッション・デザインを2時間でめぐる特別プログラム。それは「美しくなりたい」欲望と、「正しくありたい」倫理がぶつかりあい、生まれ、消えていったデザインの興亡史をひもとく、貴重なスピード・ラーニング体験になるはずだ。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥2,000(30人限定)(ソーシャルディスタンシングを意識し、30人限定でスタジオ観覧者受け付けます。Peatixでスタジオ観覧チケット販売中!▶︎http://snackdommune.peatix.com
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
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