2021/11/30 TUE 19:00-23:00

映画『⽔俣曼荼羅』公開記念 &『ゆきゆきて、神軍/⼤神軍BOX』発売記念

「ゆきゆきて、原一男曼荼羅」原一男監督 in DOMMUNE

■出演:原一男、町山智浩、岡田秀則、九龍ジョー、宇川直宏 他

■水俣病を題材に撮影15年、編集5年、制作期間20年を費やした3部構成/6時間12分の大作映画『⽔俣曼荼羅』公開記念と、87年の日本映画界を震撼させた驚愕の代表作『ゆきゆきて、神軍』の、デジタルリマスター版 Blu-ray特別限定版『⼤神軍BOX』発売記念!!!!!!! 「ゆきゆきて、原一男曼荼羅」原一男監督 in DOMMUNE!!!!!!!

2021年11月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国順次公開となる原一男監督の新作長編ドキュメンタリー映画『水俣曼荼羅』。上映時間6時間12分、制作期間20年というボリュームでおくる原監督の新たな最高傑作ともいうべき作品は、すでに海外の映画祭や国内の映画ファンの間で話題沸騰。2021年を代表する1作として記憶される内容となっている。
また、時期を同じくして、原監督の代表作でもあり、今なお多くのファンを持つドキュメンタリー映画の金字塔『ゆきゆきて、神軍』(1987年)が、オリジナルネガフィルムから制作されたデジタルリマスター版を元に国内で初のBlu-ray化が行われ、特別限定盤「大神軍BOX」として12月3日(金)に発売となる。原一男監督のキャリアの大きな節目となるこの2本の作品を中心に、原一男監督をゲストに迎え、今一度、その作品群をたっぷりと語るDOMMUNE4時間番組!!!

■鬼才から巨匠へ 〜 原一男の最高傑作、372分の叙事詩『水俣曼荼羅』がついに、公開される!!

『ゆきゆきて、神軍』の原一男が20年もの歳月をかけ作り上げた、372分の叙事詩『水俣曼荼羅』がついに、公開される。原一男が最新作で描いて見せたのは、「あの水俣」だった。「水俣はもう、解決済みだ」そう世間では、思われているかも知れない。でもいまなお和解を拒否して、裁判闘争を継続している人たちがいる―穏やかな湾に臨み、海の幸に恵まれた豊かな漁村だった水俣市は、化学工業会社・チッソの城下町として栄えた。しかしその発展と引きかえに背負った〝死に至る病″はいまなお、この場所に暗い陰を落としている。不自由なからだのまま大人になった胎児性、あるいは小児性の患者さんたち。末梢神経ではなく脳に病因がある、そう証明しようとする大学病院の医師。病をめぐって様々な感情が交錯する。国と県を相手取っての患者への補償を求める裁判は、いまなお係争中だ。そして、終わりの見えない裁判闘争と並行して、何人もの患者さんが亡くなっていく。しかし同時に、患者さんとその家族が暮らす水俣は、喜び・笑いに溢れた世界でもある。豊かな海の恵みをもたらす水俣湾を中心に、幾重もの人生・物語がスクリーンの上を流れていく。そんな水俣の日々の営みを原は20年間、じっと記録してきた。「水俣を忘れてはいけない」という想いで―壮大かつ長大なロマン『水俣曼荼羅』、原一男のあらたな代表作が生まれた。

■【原一男監督プロフィール】

1945年6月、山口県宇部市生まれ。 1972年、小林佐智子と共に疾走プロダクションを設立。同年、『さようならCP』でデビュー。 74年には『極私的エロス・恋歌 1974』を発表。 87年の『ゆきゆきて、神軍』が大ヒットを録、世界的に高い評価を得る。 94年に『全身小説家』、 05年には初の劇映画となる 『またの日の知華』を監督。 2017年に『ニッポン国 VS 泉南石綿村』を発表。 2019年 、ニューヨーク近代美術館MoMA )にて、全作品が特集上映された。 同年、風狂映画舎を設立し、『れいわ一揆』を発表。 2020年、 『水俣曼荼羅』を完成させた。

<フィルモグラフィー/受賞歴>

■1972年 『さようならCP』 Goodbye CP

CP(脳性麻痺 者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。障害者だからといって自ら片隅でこっそりする生き方は、障害者差別を容認することになると考え、その不自由な体を積極的に人前にさらしていく。

■1974年 『極私的エロス・恋歌 1974』 Extreme Private Eros: Love Song

「私にとって映画はコミュニケーションの方法」という原が、かつて一緒に暮らし子どもまでをなした女を追って沖縄へ行き、彼女が自力出産を行なうまでを捉えた作品。 「極私」の極致へと到達した未踏のドキュメンタリーとして、原一男の名を一躍知らしめた問題作。 「生きることの原点を描ききった」「見る者を強烈にとらえてゆさぶり続ける恐ろしい映画」 「真実を見ることの衝撃」などの絶賛を浴び、日本列島のいたる所で若者の強烈な支持を 集めた。

※フランス・トノンレバン独立国際映画祭グランプリ受賞

■1987年 『ゆきゆきて 、神軍』 The Emperor's Naked Army Marches On

87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品。 天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、 神軍 の旗たなびく車に乗り、今日も日本列島を疾駆する。生き残った元兵士たちの口から戦後 36年目にしてはじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる 。平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた原一男渾身の大ヒット・ドキュメ ンタリー。

※日本映画監督協会 新人賞 ※ベルリン国際映画祭 カリガリ映画賞 ※毎日映画コンクール日本映画優秀賞、同監督賞、同録音賞 ※報知映画賞 最優秀監督賞 ※シネマ・デュ・レエル(パリ・ドキュメンタリー国際映画祭)大賞 ※日本映画ペンクラブベスト 1位 ※キネマ旬報ベストテン 2位(読者選出 1位、読者選出監督賞)※ブルーリボン賞 監督賞 ※ヨコハマ映画祭ベストテン 1位、同監督賞 ※おおさか映画祭おおさか映画祭 特別賞特別賞 ※くまもと映画祭くまもと映画祭 特別企画製作賞特別企画製作賞 ※映画芸術ベストテン映画芸術ベストテン 11位

■1994年 『全身小説家』 A Dedicated Life

『ゆきゆきて、神軍』から7年、 94年の日本映画各賞を総なめした大傑作。 小説『地の群れ』などで知られる、作家・井上光晴の生を描く長編ドキュメンタリー。 約 40年にわたって創作=小説と格闘し、92年 5 月ガンに散ったひとりの小説家の「虚構 と真実」が、インタビューを中心とする従来通りの記録映画的な部分と「イメージ篇」と 名付けられた一種のドラマを交えて綴られる。 5年もの歳月を 費やした原一男監督の意欲作で、埴谷雄高、瀬戸内寂聴などの 作家が登場 するのも興味深い。

※日本映画批評家大賞 作品賞 ※報知映画賞 作品賞 ※毎日映画コンクール 日本映画大賞 ※日本アカデミー賞 特別賞 ※藤本賞 藤本賞・特別賞(小林佐智子)※キネマ旬報ベスト・テン 日本映画 第1位、日本映画監督大賞 ※日本映画ペンクラブ ベスト 1位

■2005年 『またの日の知華』 The Many Faces of Chika

『ゆきゆきて、神軍』で知られるドキュメンタリーの鬼才・原一男が手掛けた初の劇映画。激動の 70年代を舞台に、吉本多香美、桃井かおりらがひとりのヒロイン・知華を演じ、4人の男たちとの愛を 4つの章に分けて描き出す。

■2017年 『ニッポン国 VS 泉南石綿村』 Sennan Asbestos Disaster

2006年、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその家族が、損害賠償を 求め国を訴えた。明治の終わりから石綿産業で栄えた泉南は、最盛期は 200以上の工場が 密集し「石綿村」と 呼ばれていた。石綿は肺に吸い込むと、長い潜伏期間の末、肺ガンや 中皮腫を発症する。国は 70年前から調査を行い、健康被害を把握していたにもかかわらず、経済発展を優先し規制や対策を怠った。その結果、原告の多くは肺を患い、発症という 静かな時限爆弾 の爆発に怯え暮らしていた。原は弁護団の活動や、自らも石綿工場を経 営していた「市民の会」の柚岡一禎の調査に同 行し、裁判闘争や原告らの人間模様を8年にわたって記録する。原告の多くは地方出身者や在日朝鮮人であり、劣悪な労働条件の下、対策も知らされぬまま身ひとつで働いていた。裁判に勝って、ささやかな幸せを願う原告たち。しかし国は控訴を繰り返し、長引く裁判 は彼らの身体を確実に蝕んでいく …… 。

※釜山国際映画祭メセナ賞(最優秀ドキュメンタリー)※山形国際ドキュメンタリー映画祭 市民賞 ※東京フィルメックス 観客賞 ※ピッツバーグ大学ドキュメンタリー映画賞 グランプリ

■2019年『れいわ一揆』 Reiwa Uprising

東京大学東洋文化研究所教授・安冨歩は2013年以来、「もっとも自然に生きる事ができる」スタイルとして、女性服を着る「女性装」を実践していた。彼女は、山本太郎代表率いるれいわ新選組から参議院選挙の出馬を決める。選挙活動を通して彼女が一貫して訴えるのは、「子どもを守ろう」。新橋SL広場、東京駅赤レンガ駅舎前、阿佐ヶ谷駅バスターミナル他都内各地から旭川、沖縄、京都まで 相棒「ユーゴン」とともに全国を巡ってゆく。そして故郷の大阪府・堺市駅前に立った彼女は、美しい田園風景が無個性な住宅街に変わり、母校の校舎も取り壊 されてしまい、喪失感を吐露し始める……。

※第75回毎日映画コンクール ドキュメンタリー映画賞

■2021年『水俣曼荼羅』Minamata Mandala

11月27日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
監督:原一男
エグゼクティブ・プロデューサー:浪越宏治
プロデューサー:小林佐智子、原一男、長岡野亜、島野千尋
編集・構成:秦 岳志 整音 小川 武
助成:文化庁文化芸術振興費補助金 映画創造活動支援事業 独立行政法人日本芸術文化振興会
製作・配給:疾走プロダクション
配給協力:風狂映画舎
2020年 /372分 /DCP/16: 日本 ドキュメンタリー
©疾走プロダクション
公式HP:http://docudocu.jp/minamata

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1500(ソーシャルディスタンシング超限定スタジオ観覧30人募集!Peatixでスタジオ観覧者を募集中です!https://peatix.com/event/3094767 もしくは、直接スタジオにお越しください。感染対策は万全にしております。)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
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<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>