2022/02/28 MON 19:00-24:00

“ACROSS” by PARCO Presents

「ストリートファッション 1945-2022」3刷記念プログラム
日本のファッション現代史を俯瞰する定点観測の記録

●SPECIAL GUESTS:西谷真理子(編集者)、 南馬越一義(BEAMS創造研究所)、中武康法(magnif)
●MC:高野公三子(ACROSS)、宇川直宏(DOMMUNE)

■2021年8月12日、株式会社パルコのファッションとカルチャーのシンクタンク部門「ACROSS」編集室は、書籍『ストリートファッション 1980-2020—定点観測40年の記録』(PARCO出版)を発売。Amazonのモード部門でも1位を獲得し、大ヒット。発売から約1ヵ月で増刷。11月には3刷出来となりました。このバズを記念して、DOMMUNEでは、77年の日本のストリートファッションの歴史を5時間にわたって紐解きます!

『ストリートファッション 1980-2020—定点観測40年の記録』。本書は、『東京の若者』(1989)と、超ロングセラーの書籍『ストリートファッション 1945-1995』(1994年)の続編で、昭和〜平成〜そして、令和の若者とファッション・カルチャーの変遷を写真とインタビューの綿密なエビデンスとともに再編集したものです。よくあるおしゃれな人をスナップした写真集や、有名な写真家などが手がけたものとは異なり、歴代の「ACROSS」編集室のスタッフやアルバイトスタッフたちが毎月路上で観察し、撮影、会話してきたドキュメンタリーです。
この書籍では「カラス族」や「渋カジ」、「裏原宿」、「コギャル」、「森ガール」、「シティボーイ」などそこに沸き起こったさまざまな流行現象を40ピックアップし、解説しました。巻末にはパルコが創業した1969年〜2020年の年表も掲載。「定点観測」の具体的な方法や意義についても論じています。
今回のDOMMUNEでは、この書籍の3刷を記念し、このたびコンパイルされた1980-2020のストリートファッション40年分の定点観測の歴史に加え、1994年に出版された第一弾『ストリートファッション 1945-1995』前史との結合も試みながら、更には2020〜2022年のコロナ禍における現在のストリートとも接続し、その77年の歴史を5時間にわたって紐解きます。
出演は、この書籍を纏め上げたACROSS編集長の高野公三子と、DOMMUNE総裁の宇川直宏の2人MCに、豪華スペシャルゲストとして、『装苑』、『ハイファッション』などの編集部を経て現在もファッション評論の第一線で活躍する西谷真理子、BEAMS創造研究所シニアクリエイティブディレクターとして、長きにわたり東京のファッショントレンドをリサーチしながら牽引し続けてきた南馬越一義、そして、古書店が軒を連ねる神保町でヴィンテージのファッション雑誌を専門に扱う「magnif(マグニフ)」店主の中武康法さんをお迎えし、77年の歴史をそれぞれの角度から拡張いたします。
膨大なデータを駆使するAIによってあらゆるシーンで最適化が進行する今、わたしたちの行動や思考、ともするとクリエーションの源泉までをも「外部化」することで、結果的には多様性が失われているのではないか、という新しい課題も浮上しています。変化の激しい時代の真の変化を捉えるために、ACROSSが考案した「定点観測」の真の豊かさと可能性をこの番組から感じ取っていただけますと幸いです。

■西谷真理子(編集者)

東京都立大学人文学部フランス文学科卒業後、1974年文化出版局に入社。「装苑」、「high fashion」などの編集部に在籍。80~82年パリ支局勤務。2011年に退職後、「high fashion ONLINE」のチーフエディターに就任。2011年秋に東京オペラシティで開催された「感じる服考える服:東京ファッションの現在形」展共同キュレーターを担当し、2013年4月から2018年3月まで、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部ファッションコースの特任教授を務めた。編著:「感じる服考える服:東京ファッションの現在形」(以文社2011年)「ファッションは語りはじめた」(フィルムアート社2011年)「相対性コムデギャルソン論」(フィルムアート社2012年)

■南馬越一義(BEAMS創造研究所)

1962年生まれ。学生時代にビームスで販売員のアルバイトをし、85年に入社。レイビームス渋谷の店長を経て、89年からバイヤーとして活動。2004年、レディス部門のクリエイティブdディレクター。フランス文化省主催の若手デザイナー支援コンクール「アンダム」の審査員としても活躍。2010年、ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクター。
https://www.beams.co.jp/

■中武康法(magnif)

1976年宮崎県出身。大学入学と同時に上京。世界的な古書店街である神田神保町にて10年以上の古書店勤務を続けるなかで、過去のファッション雑誌を顧みることの面白さと重要性を見出してゆく。2009年、同じ神保町の地に古書店「magnif(マグニフ)を開業。ヴィンテージマガジンを中心としたその品揃えは瞬く間に注目を集め、開業から今日まで多くのマスコミに取り上げられる。特にメンズファッション関連の品揃えには定評があり、服飾メーカー、デザイナー、ファッション雑誌編集者、そして多くの洒落者や趣味人たちが足繁く通う店となっている。最近ではアパレルショップ、百貨店などのイベント協力など、その活動の幅は更に広がりを見せている。
http://www.magnif.jp

■高野公三子/TAKANO, Kumiko((株)パルコ『ACROSS』編集長)

パルコのファッション&カルチャーのシンクタンク「ACROSS」の代表。社内および関連会社、ならびに外部企業等からのリサーチや共同研究、コンサルティング業務などを行なっている。編集室の近著に『ストリートファッション1980−2020定点観測40年の記録』(PARCO出版)。共著としては、『ファッションは語りはじめた~現代日本のファッション批評』(フィルムアート社)、『ジャパニーズデザイナー』(ダイヤモンド社)他。昭和女子大学、文化学園大学院講師。
http://web-across.com

●宇川直宏(現”在”美術家|DOMMUNE主宰)

1968年香川県生まれ。現”在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、さまざまな領域で多岐にわたる活動を行う。2001年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1・ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery・ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010 年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川はDOMMUNEスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの"現在美術作品"と位置づける。2016年アルスエレクトロニカ(オーストリア/リンツ)のトレインホールにステージ幅500Mのサテライトスタジオ「DOMMUNE LINZ!」を開設、2019年、瀬戸内国際芸術祭にてサテライトスタジオ「DOMMUNE SETOUCHI」を開設。どちらも大きな話題となった他、これまでDOMMUNEは数々の現代美術の国際展に参加し、ロンドン、ドルトムント、ストックホルム、パリ、ムンバイ、リンツ、福島、山口、大阪、香川、金沢、秋田、札幌...と、全世界にサテライトスタジオをつくり、偏在(いま、ここ)と、遍在(いつでも、どこでも)の意味を同時に探求し続けている。10年間に渡って配信した番組は約5000番組/約7000時間/150テラを越え、トータル視聴者数1億人を超える。2019年、リニューアルした渋谷PARCO 9Fにスタジオを移転。「SUPER DOMMUNE」に進化し、5G以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図る。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
https://www.dommune.com/

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1,000(ソーシャルディスタンシングを意識し30人限定でPeatixでスタジオ観覧者を募集中です!ここから予約をお願い致します。また、このプログラムは1ドリンク制になります。エンドランスでドリンクをご購入ください。 ▶︎https://acrossdommune.peatix.com
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>