2022/03/09 WED 19:00-24:00

「NAQUYO #07」~平安京の幻視宇宙 総集編

■モデレータ:谷崎テトラ(KYOTO STEAM -世界文化交流祭- 実行委員会チーフディレクター/京都芸術大学客員教授), 岩波秀一郎(MUTEK.JP General Director)
■出演:中川真(音楽学者/大阪市立大学都市研究プラザ特任教授) 、長屋和哉(サウンドアーティスト)、赤川純一(オーディオビジュアルアーティスト), 宇川直宏(現”在"美術家、DOMMUNE総裁)

「NAQUYO LIVE PERFORMANCE Re-STREAMING」

2021/03/27 @ロームシアター京都 サウスホール
■LIVE:Kazuya Nagaya + Ali M. Demirel、Junichi Akagawa + nouseskou、Yuri Urano + Manami Sakamoto

▷イントロダクション〜NAQUYOとは?
▷PART1:平安京の音宇宙を知る
▷PART2:平安京の音宇宙を創造する
▷PART3:平安京の音宇宙を体感する
▷アウトロ〜NAQUYOのこれから
▷NAQUYO LIVE PERFORMANCE Re-STREAMING

■DOMMUNEに始まりDOMMUNEに終わる!1200年の歴史と文化を紡ぐ壮大なアート・プロジェクト「NAQUYO-平安京の幻視宇宙- KYOTO STEAM in collaboration with MUTEK.JP」ここに完結!

「1200年前の京都-平安京はどのような音に包まれていたのだろうか?」
全てはこの問いから始まったのだ。アート×サイエンス・テクノロジーをテーマとした文化芸術の新たな可能性と価値を京都から世界に問うフェスティバル「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」と、電子音楽とデジタルアートの祭典「MUTEK.JP」がコラボレーションし、1200年前の平安京の音風景(サウンドスケープ)を創造しようとするアート・プロジェクト「NAQUYO-平安京の幻視宇宙-」が2020年にスタート(NAQUYO…ナクヨ)。そのプロジェクトキックオフは平安遷都の日にちなみ2020年10月22日にDOMMUNEで行われた。
プロジェクトメンバーには、国内外多数の公演経験をもつアンビエント音楽の旗手・長屋和哉氏、京都在住のオーディオビジュアルアーティスト・赤川純一氏、サウンドスケープ研究の第一人者・中川真氏、学校法人瓜生山学園京都芸術大学客員教授で放送作家の谷崎テトラ氏らを迎え、京都ならでは文化研究と、MUTEK.JPが提供する最新テクノロジーを融合させることを軸にプロジェクトを推進。時には『枕草子』に代表される平安期の文献から当時の音の記述を研究し、時には京都に残る平安期の梵鐘の音、自然の音、文化の音(天台声明)を、最新テクノロジーを用いてフィールド・レコーディングし、時にはこれらの音源を活用して人材育成を目的とした音楽映像ワークショップを実施してきた。NAQUYOプロジェクトの特徴は、これらの全ての活動にアーティストと科学者が介在していることだ。学問の領域である文献研究の結果に触れ、それに対しアーティストとしてのアプローチを提示する。それまで気付かなかった新たな観点は、新たな学術研究の道筋を指し示す。フィールド・レコーディングの現場にもアーティスト・科学者は足を運ぶ。音源の生音、周囲の環境、歴史的背景、支えてきた土地の人々との交流、アーティストたちはそれらプロセスからインスピレーションを得て、新たなアート作品を創り上げてきたのだ。
その集大成は2021年12月23日-25日にロームシアター京都サウスホールで発表された。長屋和哉と赤川純一による没入型インスタレーション『平安京の梵鐘と百鬼夜行』、長屋和哉と笙奏者・折井克比古によるライブ・パフォーマンス『輪廻』、赤川純一とダンサー・nouseskouによるライブ・パフォーマンス『Alt+midpoint』である。舞台を平安京に見立て、東西南北の四方(四神)に大型スクリーンを配置。空間を取り巻くように設置された最新の立体音響システムにより、舞台に上がった観客たちは「音に包まれる」。舞台の四方或いは中央で展開される雅楽「笙」の演奏、コンテンポラリーダンス、そして平安京と現代をつな映像、音、調子。
今回のDOMMUNEはNAQUYOプロジェクトの総括編である。プロジェクトメンバーが一同に会し、宇川直宏氏をゲストに迎え、NAQUYOプロジェクトのアーカイブ映像や、ライブ・パフォーマンスのダイジェスト映像を交えながら2年に渡る取組を総括する。そしてそれは令和・新時代のアート・プロジェクトの進む方向を告げる鐘の音である。(Text by KYOTO STEAM-世界文化交流祭-実行委員会)

●KYOTO STEAM-世界文化交流祭-

「KYOTO STEAM-世界文化交流祭-」は 「KYOTO CULTIVATES PROJECT」の理念(京都は耕す、育む、磨く)を体現し、京都賞が先駆的に示してきた人類の未来への願いとも共鳴した、アート×サイエンス・テクノロジーをテーマに開催する新しい文化・芸術の祭典です。
※STEAMとは…Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)

MUTEK.JP

MUTEK.JPは、デジタル・クリエイティビティ、電子音楽、オーディオ・ビジュアルアートの創造性の開発、文化芸術活動の普及を目的とした、国際的に名高い芸術文化活動を行う団体。1999年にカナダ・モントリオールからスタートした“MUTEK”は、文化芸術に関わる才能豊かな人材の発掘・育成をサポートし、常に新しいアイデアやコンテンツの創出支援をコンセプトに掲げ、自由で実験的な表現の場を提供するクリエイティブプラットフォームを構築している。カナダ・モントリオールのMUTEKでは、世界各地から毎年約3万人以上の来場者が訪れ、現在ではモントリオールのほか、メキシコシティー、バルセロナ、ブエノスアイレス、ドバイ、サンフランシスコ、そして東京と、世界7ヶ国で開催される、国際的な大きなフェスティバルへと成長と発展を続けている。日本では、アジア唯一の展開として2016年にMUTEK Japan を設立し、多種多様なプログラムを通じて、様々なアーティスト・クリエーターと交流するクリエイティブ・コミュニティの機会を創出している。

●Kazuya Nagaya(Music)+ Ali M. Demirel(Visual)

●Kazuya Nagaya(⻑屋和哉)

これまでに12枚のアンビエントアルバムをリリース(2021年現在)。初期の3枚「うつほ」「千の熊野」「魂は空に魄は地に」は修験の聖地・吉野を拠点に制作された吉野3部作で、極限まで⾳を削り込んだ静寂の余韻を特徴としている。ストイックで凛と張りつめた気配が漂うアルバム群。その後、⼋ヶ岳に拠点を移し、「シークレットライム」「すべての美しい闇のために」「イリュミナシオン/冥王星」「サレントガーデン」「光の響き」「Microscope of Heraclitus」をリリース。⽇本、スペイン、ドイツ、イタリアのレーベルより多数のアルバムやEPをリリースする。MUTEK.JP、MUTEKモントリール、MUTEKメキシコ、TodaysArt、Gamma Festivalなどの国内公演・ヨーロッパを中⼼とした海外公演に多数参加。その他、パリコレでファッションデザイナーIris Van Herpenと共演。⽩百合⼥⼦⼤学でサウンドスケープを教える。
http://www.kazuyanagaya.com/

●Ali M. Demirel

1972年トルコ出身。ベルリン(ドイツ)を拠点に活動中。原子力工学と建築を学んだあと,芸術の道に進む。中東工科大学のオーディオビジュアルシステム研究所で研究員をしていた90年代初期に映像とサウンド作品の制作を開始。2000年代に入ると,リアルタイムに変化するCG画像制作を始めるようになり、インタラクティブなライブオーディオビジュアルパフォーマンスに取り組む。その後、ビデオインスタレーションへと活動を戻し、「世界滅亡後のユートピア」をテーマにしたビデオ三部作を作成。これらを2018年にArterIstanbulで開催した個展「ISLE」にて発表した。近年は,神話が創られた地域を調査し、生態学、自然、神話を関連させたシリーズ作に取り組んでいる。これまでに欧米,中東,アジアなど,世界各国の美術館やフェスティバルで作品を発表し続ける。

●Junichi Akagawa (Music, Visual) + nouseskou (Dance)

●Junichi Akagawa(⾚川純⼀)

オーディオビジュアルアーティスト・Ableton認定トレーナー。2010年から2013年までベルリンを拠点に活動し、現在は京都在住。Ableton Liveとmax for live、またopenFrameworksやtouchdesigner等を⽤い舞台作品のリアルタイム演出やインタラクティブな体験システムの設計から実装を⾏う。これまで⽇本、ドイツ、オランダ、イスラエル、中国など国内外で公演を⾏い、⾝体、映像、⾳を基調としたダンス作品”Figure”では横浜ダンスコレクションEX2014にてイスラエルテルアビブ-ヤフォ・横浜⽂化交流賞を受賞。2017年にHz-recordsよりフルアルバム“Consistency Test”、2018年にはShrine.jpより“Dice from the Window”をリリース。2019年に⽂化庁メディア芸術祭とMUTEK.JPのコラボレーションイベント、2020年にはMUTEK Montrealに出演。
https://junichiakagawa.net/

●nouseskou

京都市を拠点に活動するダンサー、デザイナー、作曲家、振付家、ドラマトゥルク。京都市出⾝の⼭本晃(nouseskou)とワトリー理恩(nousesrion)から成るダンスチーム「nouses(ヌース・ヌゥス)」に所属。アンダーグラウンドなHIP HOPカルチャー・Breakin'Danceをベースとして2007年よりnousesとしてキャリアをスタートさせる。現代⾳楽の⼀つであるmusiqueconcrèteから由来する、フィールドレコーディングの⼿法を取り⼊れた⾳源制作を⾃⾝で⾏い、そこからconcrèteと位置付ける独⾃のジャンルをストリートダンスで確⽴する。ストリートダンスと現代アートを融合させた卓越した芸術性はストリトダンスのみならずコンテンポラリーダンサーからも⾼い⽀持を得ており、国内を代表するコンテンポラリーダンサーである⼤植真太郎・辻本知彦・梅⽥宏明・平原慎太郎・森⼭未來、各位(敬称略)とも活動を⾏っている。

●Yuri Urano(Music) & Manami Sakamoto(Visual)

●Yuri Urano

1993年⽣まれ。⼤阪出⾝。インダストリアルなテクノサウンドと⾃⾝の声や⾃然⾳をブリコラージュさせた独特の世界観を武器に注⽬が集まる新悦⼥性プロデューサー。Yullippe名義でのソロプロジェクトも⾏っている。2018年1⽉、次世代エレクトロニック・クリエイターオーディション「INTERLUDEfromTDME」でグランプリを獲得。同年4⽉、なんばHatchにて開催されたライブイベントではRyoji IkedaやRADIQらと共演。9⽉、イギリスのCPU Recordsから⾃⾝のキャリア初となる12インチ『Autline』、そして⾃主レーベルYLより第⼀弾となる『Reed』をリリース。TEDxKobe への楽曲提供や、「The Star Festival2017 "RBMA presents トワイライト・ゾーン"」にて、謎のセレクター"Ghost Selectors"としてDJ出演するなど、その多才さを様々なフィールドで発揮。⽇本国内のみならず、ドイツやイギリスなどの海外公演をはじめ、グローバルに活動の幅を広げている。
http://yuri-urano.com/ja/

●Manami Sakamoto

2010 年にVJ のキャリアをスタートし、WOMB、ageHa、VENT等、東京のクラブで活動しながら、ULTRA Japan、Summer Sonic、Rockin Japan FES など、数多くの⼤型フェスにも出演している。モーショングラフィックとVFX を軸に、ファッションショーやコンサート、舞台など様々な分野においても映像作品を提供しており、VJ ならではの空間演出されたデザイン性の⾼い映像が評価されているNY,Berlin,London,Singapore、中国、韓国など様々な国でのオファーも受けるなど、国内外問わず、精⼒的に活動中。

●谷崎 テトラ(たにざき てとら)

環境・平和・アートをテーマにしたメディアの企画構成・プロデュースを行う。価値観の転換(パラダイムシフト)や、持続可能社会の実現(ワールドシフト)の発信者&アーティストとしての活動は多岐に渡る。アースデイ東京などの環境アクションの立ち上げや、国連地球サミット(RIO+20)など国際会議のNGO参加、SDGs、ピースデー(国際平和デー)などへの社会提言・メディア発信に関わるなど、持続可能な社会システムに関して深い知見と実践の経験を持つ。世界のコミュニティを取材し、共同体デザイン、アート教育の事例研究、カルチュアルクリエイティブス(文化創造者)や先住民から学ぶディープエコロジーの思想により、未来のデザインのための智恵を伝え、地域や現場に生かす仕事をしている。YouTube「テトラノオト」で持続可能性や創造性についての動画ブログを毎日更新している。

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1,000(ソーシャルディスタンシングを意識し35人限定でPeatixでスタジオ観覧者を募集中です!ここから予約をお願い致します!▶︎https://naquyodommune7.peatix.com/ もしくは感染対策万全なスタジオにおこしください!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>