2022/05/03 TUE 15:30-17:00(昼の部)16:20-22:45(夜の部)

湯山玲子 Presents「爆クラ」<BAKUON CLASSIC|第100夜>
祝100回!「クラブ耳クラシック&現代音楽フェス」

The festival celebrates the 100th anniversary of bakucla.
渋谷PARCO ■9階:SUPER DOMMUNE ■10階:屋上、ComMunE
昼の部:無料/夜の部:3,000 円(税込、入退場自由)+ 700 円(ドリンク代)
www.bakucla.com/100fes

●LIVE Performance:THE LEGEND(男声オぺラユニット)、秋田勇魚(ギター)、
吉井瑞穂(オーボエ)、池上英樹(マリンバ)×松下洋(アルトサクソフォーン)
●講師|声楽:THE LEGEND(男声オペラユニット)、ヴァイオリン:大谷舞、チェロ:ミヤタコーヘイ、ギター:秋田勇魚
●サウンドシステム : 石黒謙(ACOUSTIC REVIVE)●選曲 : 湯山玲子
●DJ:坂入健司郎(指揮者)、鈴木淳史(音楽評論家)、杉田元一(プロデューサー)、とくさしけんご(作曲家)
●ドラァグクィーン:マダム・レジーナ、ジャスミン、バンビ
●トークゲスト1:エリイ(Chim↑Pom from Smappa!Group/アーティスト)
●トークゲスト2:伏見瞬(批評家/ライター)、鈴木沓子(ライター/翻訳家)、山本多津也(猫町俱楽部)他 
●ナビゲーター:湯山玲子
※昼の部の配信はありません

■「爆クラ」祝100回!「クラブ耳クラシック&現代音楽フェス」

クラシック音楽の新しい聴き方を提案する、湯山玲子主宰のプロジェクト<爆クラ>は、ほぼ月1回のペースで、音響のいいライブハウスほかにて行われる定例のトーク&リスニングイベントです。2011年の5月にスタートした<爆クラ>は、2022年5月で100回を迎えます。コロナ禍になってから、会場を渋谷PARCO、9階のS//U/P/E/R DOMMUNE に移し、ライブはもとより、YouTube Liveによるライブストリーミングというチャンネルが加わり、より多くの人々に楽しんでもらうこととなりました。100回記念に際して、このたび、DOMMUNE とPARCO の協力の下、コンセプトである「クラシック音楽の新しい聴き方」を改めて見直し、様々な企画を盛り込みました。キーワードとなるのは、①渋谷という場所 ②サウンドシステム ③歴史 の3点。クラシック音楽は、ほとんどが言葉に寄り添うことができない抽象的な音楽からなり、ポップスのようにビートやサビなどの分かりやすい要素や構造はなく、時間やその音が流れる空間を鑑賞するという、実は特殊な音楽ジャンル。そのクラシック音楽の魅力を「リスナーフレンドリー」で伝えるというフェスティバルです。

■FROM YUYAMA REIKO

主宰・湯山玲子より

震災の年、2011年の5月11日に「ショスタコーヴィチ」をテーマにスタートした<爆クラ>は、2022年の5月3日に100回を迎えます。<爆クラ>プロデュースのコンサートが昨年末と3月と目白押しにあり、「100回目はさらっと実施でいいや」と思っていた矢先に、今、会場にしているDOMMUNEとPARCOの方から「やるしかないだろう!!!」オファーをいただき、ソノ気になってしまったわけです(こういうことが、人生に多発するタイプ)。
思えば第1回目から10年経って、社会の様相は大変化。クラシック音楽もSNS、YouTubeの影響を受けて大きく変わりました。<爆クラ>は「クラシック音楽の新しい聴き方を提案する」というのがコンセプトですが、そのコンセプトが預言であったように、クラシック界は変化してきました。
かつてはマニアの中だけで知られていたレア楽曲やライブ映像に誰でもがYouTubeで瞬時にアクセス、演奏家たちは、自らの番組を配信し、駅や商業施設のストリートピアノで、リストの超絶技巧練習曲『マゼッパ』を弾いてアピールするという時代になり、クラシック音楽は、コンサートホールやオーディオ機材ありきの「聴き方」から、多様性の方向へ。キャリアのスタート時に<爆クラ>に出演し、気軽に演奏を披露してくれた反田恭平さんは、ショパンコンクールで2位を獲得し今や時の人です。
<爆クラ>では古典よりも、断然人気の現代音楽は、現在、コンサートレパートリーに多く見られるようになり、〜クラ、と銘打った公演を度々目にしたり、<爆クラ>が常々主張してきた「クラシックは新曲が大事」という意見も、藤倉大さんの(88回目のゲスト)の世界的活躍や、日本コロムビアの新作発注とコンサートの企画の誕生で現実化しています。そう、ニッポンのクラシック音楽事情に、爆クラは少なからず影響を与えてきたのかも!!!
プログラムの内容は以下の通り。夜の女王が支配する夕方から、深夜にかけて、渋谷の空の下、声楽アンサンブル、オーボエ、マリンバ×サクソフォーンの生演奏があります。音響を誇るストリーミングスタジオ「SUPER DOMMUNE」では「クラシック・ディスコティーク」が開かれ、<爆クラ>の歴史を飾った名DJたちが、「体感するクラシック」をプレイ。日中午後の屋上では、クラシックを野山に放つプロジェクト、<爆クラアースダイバー>のvol.4 として「渋谷の空を聴く」と、楽器に初めて触れて、音を出すことができる「楽器0→1体験講座」、そして、それらを挟み込む形で、爆クラならではの、クラシックをテーマで切り取り論じる、ゲストトークが展開します。 
さて、100回の記念フェスでは、もう一度、<爆クラ>の原点を見つめ直そうと思っています。それは、アジールでいること。そう、ムラのガイジン戦略(by 上野千鶴子さん)ですね。<爆クラ>を10年もやっていると、クラシック音楽や業界におのずと詳しくなります。加えてクラシック音楽は、演奏も批評も歴史を背負って、非常に奥深い。ディープで閉鎖的ゆえに音楽芸術の神髄が存在するという「意味のあるムラ」ですが、その魅力的な重力に引っ張られず、なんとかその周辺で、「今、クラシック音楽を聴くということは、どういうことなのか?!」ということを探求していきたい(まさにそのテーマの序章が今回のフェスのトークテーマです)。<爆クラ>だからこそできる、アジールな立ち位置にて、クラシック音楽についての表現や行動をやっていく所存なのです。
湯山玲子

爆クラアースダイバー vol.4「五月の渋谷の空を堪能してみる」

【Day/昼の部】<10階>:屋上/ComMunE

2018年から開始した爆クラの新企画、爆クラアースダイバー。「クラシックを野山に放つ」をコンセプトとし、今までに、vol. 1『瀬戸内海のサンセットを体感する船の音楽会』in岡山・児島、vol. 2『彫刻家のアトリエの中で、ステレオサウンドを聴く 〜ストラヴィンスキーとか、人の声とか』in東京・谷中、vol. 3『トンネルのクラシック 〜暗闇で聴く打楽器、声楽、器楽、そしてオーケストラの音響〜』in 愛知・愛岐トンネル群を実施してきましたが、今回は5月3日午後の渋谷PARCOの屋上から流れるクラシックの音響を、寝転んでもよし、眠ってもよしの自由な聴き方で、をACOUSTIC REVIVEの最高級のサウンドシステムと空と空気と渋谷のノイズが溶け込んだクラシックの音響を全身で味わってみる、サウンドトリップです。

●サウンドシステム : 石黒謙(ACOUSTIC REVIVE)●選曲 : 湯山玲子

楽器と声楽 0→1ゼロイチ体験講座

【Day/昼の部】<10階>:屋上/ComMunE

ビアノとギター以外、普通の人は触ったことがないのが楽器。「楽器は触ってみなければ始まらない」子ども時分のお稽古事やクラブ活動でしか出逢わない楽器の初体験。そして、「どうしたらあんな声が出るのか分からない」という、オペラ、ベルカントの発声指南も(男女ともオッケー)ご用意しました。0→1ゼロイチですが、1→2、つまりご自身の楽器を持ってきていただいての技術アドバイスもオッケーです。

●講師|声楽:THE LEGEND(男声オペラユニット)、ヴァイオリン:大谷舞、チェロ:ミヤタコーヘイ、ギター:秋田勇魚

クラシック爆音ディスコティーク!!!〜踊るも、陶酔ホトケ状態になるのもご自由に

【Night/夜の部】●DJプレイ<10階>:ComMunE ●クラブ<9階>:SUPER DOMMUNE

爆クラのコンピレーションCD『クラブ耳に届くクラシック』のキャッチコピーにあるように、爆クラのDNAの根幹はクラブにあります。場所をDOMMUNEに移してから、ラストで必ずクラシックDJを仕込むことになり、指揮者や演奏家たちのプレイが、テクノやハウスに慣れ親しんでいるリスナーを驚かせてきました。今回は、9階の配信スタジオ「DOMMUNE」が誇る、ACOUSTIC REVIVEがチューニングしたFUNKTION-ONEのサウンドシステムの最高の音響を駆使して、10階ComMunEでのDJプレイを生中継し、クラシック音楽縛りの「クラブ」を開設。クラシック音楽の音響とノリを全身に浴びて、「体感するクラシック」の音楽場を創り上げます。プレイするのはクラシック音楽DJの3 CHAIRS※坂入健司郎(指揮者)、鈴木淳史(音楽評論家)、杉田元一(プロデューサー)、とくさしけんご(作曲家)等。刺激とアンビエンスが同座する音楽空間を、マダム・レジーナ、ジャスミン、バンビの妖艶絢爛ドラァグクィーンたちが、花を添えます。
※言わずと知れたデトロイト・コネクションのスーパーユニット

●DJ:坂入健司郎(指揮者)、鈴木淳史(音楽評論家)、杉田元一(プロデューサー)、とくさしけんご(作曲家)
●ドラァグクィーン:マダム・レジーナ、ジャスミン、バンビ

トーク・セッション「クラシック音楽の明日はどっちだ?!」

【Night/夜の部】●トーク<10階>:ComMunE ●中継フロア<9階>:SUPER DOMMUNE

爆クラのメインコンテンツである「ライヴ・ラジオ」的なリスニング&トークショー。Part 1は、現在、森美術館で最大の回顧展を実施中のChim↑Pom from Smappa!Groupのエリイと語る「聖と俗 クラシック音楽とアートからの視点」。彼女の著作に頻出する聖書からの引用は、キリスト教が現代音楽に至ってもなお主題に鎮座するクラシック音楽と共振するかのよう。社会に介入し続けているアーティストコレクティブの主軸が、ある意味、社会から距離を置くことで純粋性を保ってきたクラシック音楽をどう聴くのか?! 類い希な表現者、いや預言者(アーティストにはそういう所があります)である彼女の言葉にオルタナティブを見出したい所存。Part 2は、「クラシック音楽の見た目、を考えてみる」で、このSNS、少子高齢化時代に変貌するクラシック音楽を、在野で刺激的な言論活動を続けるメンバーと語ります。

Part 1「聖と俗 クラシック音楽とアートからの視点」

●ゲスト:エリイ(Chim↑Pom from Smappa!Group/アーティスト)●ナビゲーター:湯山玲子

Part 2「クラシック音楽の見た目、を考えてみる」

●ゲスト:伏見瞬(批評家/ライター)、鈴木沓子(ライター/翻訳家)、山本多津也(猫町俱楽部)他 ●ナビゲーター:湯山玲子

渋谷の夜、三日月屋上コンサート
■【Night/夜の部】●LIVE Performance<10階>:屋上/ComMunE ●中継フロア<9階>:SUPER DOMMUNE

ジェフ・ミルズを皮切りに、昨年からはコトリンゴ、そして主宰・湯山玲子の父・湯山昭の音楽などのプロデュース公演へと急速展開中の爆クラプロジェクトが送る、生音のヴァイヴスに浸る屋上野外コンサート。3月に東京オペラシティ コンサートホールにて開催された『湯山昭の音楽』で大反響だった2曲、男声オペラユニットによる、男声合唱曲『ゆうやけの歌』を日没時の渋谷の空に響かせ、シメは池上英樹(マリンバ)、松下洋(アルトサクソフォーン)の『マリンバとアルトサクソフォーンのためのディヴェルティメント』ほか、世界の一流オケで活躍するオーボエ奏者吉井瑞穂によるテレマン『12のファンタジー 第8番』、秋田勇魚(ギター)による2022年の今、心に突き刺さる爆クラ的なクラシック・ライヴ。

●LIVE Performance(プログラム順):THE LEGEND(男声オぺラユニット)、秋田勇魚(ギター)、吉井瑞穂(オーボエ)、池上英樹(マリンバ)×松下洋(アルトサクソフォーン)

PROGRAM INFO | スタジオ観覧限定35名有観客配信
ENTRANCE ¥3,000(200名限定/税込、入退場自由)+ 700 円(ドリンク代)(Peatixで予約受付中です!▶︎ https://bakucla100.peatix.com もしくは当日直接感染対策の行き届いた渋谷PARCO9F&10Fにお越しください。)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」&10F「ComMunE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」&10F「ComMunE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  ComMunE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>