<DAY1>12/05 MON <DAY2>12/06 TUE <DAY3>12/07 WED ●19:00-23:00

<有料配信プログラム>武邑塾2022 × DOMMUNE 「溶け出すリアリティ」デジタルは我々をどう作ったのか?

<DAY1>「編集的現実」―ハイパー中世とは何か?<DAY2>「Big Flat Now(ビッグ・フラット・ナウ)」―文化の地平学 <DAY3>「メタリアル」というナラティブ―リアルの解体と再生

■武邑塾2022 × DOMMUNE 「溶け出すリアリティ」デジタルは我々をどう作ったのか?

マーシャル・マクルーハンが1964年に出版した『 メディアの理解 』の副題で主張したように、 人類 が発明したテクノロジーは「人間の 拡張 」として理解され ています。では、車輪が人間の足を、 衣服が皮膚を、 火薬が筋肉を拡張したとすれば、デジタル技術は何を拡張するのでしょうか。
そのひとつの答えが「記憶」です。 デジタル・システムはそれ自体が記憶の階層であり、人類がこれらのテクノロジーによって生成される環境に参加するにつれ、デジタル記憶構造は 、 2500年前に 「 文字 」 がそうであったように 、私たち自身の記憶の延長となるのです。
デジタル技術は、人間の記憶の日常的な使い方を変えました。情報が保存され、オンラインですぐに利用できるようになると、記憶の生物学的構造内でその情報へのアクセスを維持する必要性が少なくなります。人々は学習や記憶のためにインターネットやさまざまなデジタル ・デバイスにますます依存するようになっていますが、この依存の意味と結果はほとんどわかっていません。
同時に、私たち人間は現実に対して問題を抱えています。私たちは常にそれを経験していますが、それを理解するどころか、定義するのに苦労しています。確実のように見えますが、よく見ると蜃気楼のように溶けてしまいます。それがいつ始まったのか、どのくらいの大きさなのか、どこから来てどこへ行くのかはわかりません。
それにもかかわらず、現実を理解したいという欲求は私たちの性質の一部であり、私たちは長い道のりを歩んできました . かつて神の創造の観点から説明されていたことは、今や科学の範囲内にあります。過去200年ほどの間に、何が明らかになったかを完全には理解できないとしても、私たちは現実の層を剥がしてきました。
どちらかといえば、謎は深まるばかりです。私たちは今、現実が主観的な経験に完全に依存している、または主観的な経験から完全に独立しているという主張を等しく信頼する時点にいます 。現実がこれほど非現実的だと感じたことはありません。
インターネットが利用されて30年、その影響については様々な議論があります。中でも、文化的な地平からは、あらゆる事象が「平坦化」し、歴史や未来すらが「現在化」しているという指摘は重要です 。さらに現実も編集可能で、ナラティブな構造によって大胆にアップデートされる時代を迎えています。
マクルーハンは ラジオ、映画、テレビなどの技術を電子環境と呼んでいます。 この分析の多くは、これらのテクノロジーによって拡張されたのは人間の神経系であるという見解に基づいています。しかし、デジタルは異なります。 デジタル技術は、それ以前の技術とは異なり、ソフトウェア/コードに「根拠」を持ち、そのために精巧な記憶階層を必要と します。 自律革命を担うAIも、私たちの記憶抽出を基盤としています。
かつての電気時代は、神経の拡張とファンタジーと集合性(テレビジョンに支えられ、今のデジタル時代は記憶の拡張と離散性、自律性(ヒト、AI、ロボット)を特徴としています。 新たな環境への移行期において、デジタルやインターネットを私たちはどう理解すべきなのか?この問いの究極を見出すにはあと数十年かかるでしょうが、漸進的にはいくつかの解答を得ることが可能です。
リアルもファクトもフェイクもファンタジーとなり、トゥルースを伝えるとされたメディアは離散し、真実は個人の自律性の内部にある時代を迎えています。かつて記号学者のウンベルト・エーコは「ハイパーリアルの旅」1986という論考の中で「明示的な虚構だけが絶対的なリアルである」とし、ディズニーランドやスーパーマンはクラーク・ケントであるという虚構だけがリアル であると指摘しました。
リアルとメタリアルの境界はどこにあるのか? 最も重要な観点は、言語と象徴形式を基盤とするメタバースから、新次元のリアルを奏でるデジタル・メタバースの実装です。 そろそろリアリティという幻想装置を解読する時期なのかもしれません。
武邑塾2022は、いよいよ宇川直宏氏率いるDOMMUNEとのコラボに突入します。 2022年12月 5日(月)から 7日(水)まで、 3夜連続のセミナーです。

DAY1 2022/12/05 MON 19:00-23:00

武邑塾2022 × DOMMUNE
「溶け出すリアリティ」:デジタルは我々をどう作ったのか?

<DAY1>「編集的現実」― ハイパー中世とは何か?

●講義:武邑光裕
●対話GUESTS:服部桂(メディア研究者)、宇川直宏 (”現在”美術家)、和田夏実(インタープリター)
●「ECCO NIGHT 2022 - Chapter1」LIVE:Galcid + HISASHI SAITO

■「編集的現実」― ハイパー中世とは何か?

中世という時代は、AD500年から AD1500年におよぶ歴史上の推移ですが、それらは今、自在に平坦化され、 参照、編集される今に転換されています。 現在に侵入・転移する「ハイパー中世」に迫る理由は、WEB3からメタバースに至るデジタル抽出主義の核心を見抜くことにあります。

■<DAY1 / スタジオ観覧>12/05 1日スタジオ観覧チケット 3000円(30人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)●<DAY1〜3 / スタジオ観覧>12/05〜12/073日間スタジオ観覧パスポートチケット 7000円(20人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)
■<DAY1 / ライヴストリーミング>12/05 1日配信チケット 2000円(アーカイヴ2週間視聴可能)●<DAY1〜3 / ライヴストリーミング>12/05〜12/073日間配信パスポートチケット 5000円(アーカイヴ2週間視聴可能)

DAY2 2022/12/06 TUE 19:00-23:00

武邑塾2022 × DOMMUNE
「溶け出すリアリティ」:デジタルは我々をどう作ったのか?

<DAY2>「Big Flat Now(ビッグ・フラット・ナウ)」― 文化の地平学

●講義:武邑光裕
●対話ゲスト:松田将英(現代美術家)、花井優太(編集者)、布施琳太郎(批評家)
●「ECCO NIGHT 2022 - Chapter2」LIVE:Takeshi Nishimoto

■「Big Flat Now(ビッグ・フラット・ナウ)」― 文化の地平学

かつてマクルーハンは、アートや美学の役割について次のように述べています。「 アートの最も意義深い役割とは、古い文化に何が起こり始めているかを常に教えてくれる頼もしい早期警報システム である」 Marshall McLuhan, 1969
現代美術とクリエイティブが直面する大規模な平坦化と現在化を捉え、現代アートや文化生産がどのような変化の渦の中にあるのかを問います。

■<DAY2 / スタジオ観覧>12/06 1日スタジオ観覧チケット 3000円(30人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)●<DAY1〜3 / スタジオ観覧>12/05〜12/073日間スタジオ観覧パスポートチケット 7000円(20人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)
■<DAY2 / ライヴストリーミング>12/06 1日配信チケット 2000円(アーカイヴ2週間視聴可能)●<DAY1〜3 / ライヴストリーミング>12/05〜12/073日間配信パスポートチケット 5000円(アーカイヴ2週間視聴可能)

DAY3 2022/12/07 WED 19:00-23:00

武邑塾2022 × DOMMUNE
「溶け出すリアリティ」:デジタルは我々をどう作ったのか?

<DAY3>「メタリアル」というナラティブ―リアルの解体と再生

●講義:武邑光裕
●対話ゲスト:小谷知也(Sci-Fiプロトタイピング研究所所長 / WIRED 副編集長)、野口理恵(編集者)、樋口恭介(SF作家/コンサルタント)
●「ECCO NIGHT 2022 - Chapter3」DJ:Priori(NAFF Recordings / from Montreal)

■「メタリアル」というナラティブ―リアルの解体と再生

ナレーション(narration)= 語りの方法はギリシア語で ディエゲーシス。それは道のりを確立すると共に「通り抜ける」ことを意味します。現実の刷新に導かれる世界を操舵する(サイバネティクス)ナラティブの本質を考えます。

■<DAY3 / スタジオ観覧>12/07 1日スタジオ観覧チケット 3000円(30人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)●<DAY1〜3 / スタジオ観覧>12/05〜12/073日間スタジオ観覧パスポートチケット 7000円(20人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)
■<DAY3 / ライヴストリーミング>12/07 1日配信チケット 2000円(アーカイヴ2週間視聴可能)●<DAY1〜3 / ライヴストリーミング>12/05〜12/073日間配信パスポートチケット 5000円(アーカイヴ2週間視聴可能)

DAY1-3 12/05 MON 〜 12/07 WED 19:00-23:00 

<DAY1〜3>各種パスパスポートチケット絶賛販売中!!!

■<DAY1〜3 / スタジオ観覧>12/05〜12/073日間スタジオ観覧パスポートチケット 7000円(20人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます)
■<DAY1〜3 / ライヴストリーミング>12/05〜12/073日間配信パスポートチケット 5000円(アーカイヴ2週間視聴可能)

武邑塾2022 × DOMMUNE TAKEMURA MITSUHIRO’S ECCO NIGHT 2022

●12.5 「ECCO NIGHT 2022 - Chapter1」LIVE:Galcid + HISASHI SAITO
●12.6 「ECCO NIGHT 2022 - Chapter2」LIVE:Takeshi Nishimoto
●12.7 「ECCO NIGHT 2022 - Chapter3」DJ:Priori(NAFF Recordings / from Montreal)

武邑光裕

■武邑光裕(たけむら みつひろ)

メディア美学者、「武邑塾」塾長。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりカウンターカルチャーやメディア論を講じ、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。2017年、Center for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。著書に『さよならインターネット GDPRはネットとデータをどう変えるのか』(ダイヤモンド社)、『ベルリン・都市・未来』(太田出版)、新著に『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』(黒鳥社)がある。2015年よりベルリンに移住、2021年帰国。
https://takemura-juku.space/

PROGRAM INFO | 有料配信(冒頭30分のみ無料配信)/ スタジオ観覧限定50名募集中!
PRICE ▶︎有料配信 ¥2000 ▶︎30人限定スタジオ観覧 ¥3000 ▶︎3日間配信パスポートチケット 5000円 ▶︎20人限定3日間スタジオ観覧パスポートチケット 7000円(Peatixでチケット販売中)
●<DAY1>▶︎https://takemurajukudommune1.peatix.com/
●<DAY2>▶︎https://takemurajukudommune22.peatix.com/
●<DAY3>▶︎https://takemurajukudommune3.peatix.com/
●<DAY1〜3 PASSPORT>▶︎https://takemurajukudommunepass.peatix.com/
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>