2023/02/07 TUE 19:00-22:30

●『REVOLUTION+1』監督・足立正生 VS『TOCKA[タスカー]』監督・鎌田義孝 公開記念番組

「『死の境界線』を語る!」

■19:00-20:30 CHAPTER1『TOCKA[タスカー]』解剖

●映画監督:足立正生、鎌田義孝 ●俳優:金子清文(TOCKA タスカー 主演)
●歌手:友川カズキ ●司会:切通理作

「悲しみ 苦しみは、人生の花だ」と、かつて坂口安吾は書いた。その「花」を奇を衒わずに、真正面からあざやかに描き出した、特段のみごとさである。人間らしい人間は、フィルムの中に居る、ということである。極私的ではあるが、文句なしの年間ナンバーワンになるだろう、と思う。(友川カズキ)

■20:30-22:30 CHAPTER2『REVOLUTION+1』解剖

「足立正生 ALTERNATIVE CHRONICLES」

●映画監督:足立正生、鎌田義孝 ●俳優:タモト清嵐(REVOLUTION+1主演)
●司会:切通理作

最新作「REVOLUTION+1」を中心に、「椀」「鎖陰」「銀河系」から、若松プロでの活動、「女学生ゲリラ」、大島渚作品への参加、「略称・連続射殺魔」「赤軍-P.F.L.P 世界戦争宣言」「幽閉者 テロリスト」「断食芸人」を語る、足立正生オーラルヒストリー

■2023年初春、2つの映画が公開される。『REVOLUTION+1』そして『TOCKA[タスカー]』

拙作『TOCKA[タスカー]』の中で、足立正生には、主人公章二の父親役として参加して貰った。その流れで、足立正生の新作『REVOLUTION+1』に私は助監督として参加した。
その両作品とも、死、殺しが核として語られている。しかし、そこに向かうベクトルは真逆である。かたや、首相を殺した青年、かたや、死にたい男がどう殺されるか、の映画である。2つの作品がなぜ生まれたのか、そしてこの2つの作品からみえてくる地平はどんな様相を帯びているのか?2023 年現在、コロナ禍、ウクライナ紛争が身近にある我々にとっての、死と殺しを再考したい。

「TOCKA[タスカー]」

【2022年/日本/カラー/119分】映倫:G
●監督・脚本・企画:鎌田義孝
●金子清文、菜葉菜、佐野弘樹、イトウハルヒ、新井田心咲、小林なるみ、清水祐貴子、足立正生
●脚本:加瀬仁美 ●プロデューサー:坂口一直 浅野博貴
●撮影=西村博光 ●撮影助手=末吉 真 ●照明=大和久健 ●VFX=中村和樹
●音楽:斎藤ネコ ●音響効果=中村佳央 ●録音=島津未来介 
●制作プロダクション:コンチネンタルサーカスピクチャーズ 
●制作:スタンス・カンパニー、鎌田フィルム  
© 2022 KAMADA FILM 配給:鎌田フィルム

■あなたは、ヒトから「殺してくれ」と頼まれたことはありますか?

国境の町、根室―。ロシア人相手の中古電器店を営むその男(章二)には、「死にたい」理由があった。
自死ではなく「殺されたい」と願う男は、シンガーの夢を諦め、生きる意味を失った女(早紀)と、先の見えない生活に疲れていた廃品回収業の青年(幸人)と出会う。男の事情を知った二人は、希望を叶えようと計画するのだが――。
本作は、死を決意した男が、自分を殺してくれる人を探す彷徨の旅を描く人間ドラマ。三人はそれぞれの過去を見つめながら、男の死に向き合っていく。男は望みを叶えられるのか?日常と非日常の間で翻弄される人間の運命の残酷さ、滑稽さ、切なさ、そして生のためのささやかな希望を感じさせる骨太な映画が誕生した。監督は、『YUMENO ユメノ』以来、17年ぶりに長編映画に挑んだ、鎌田義孝。出演は、金子清文(『深夜食堂』シリーズ)、菜葉菜(『夕方のおともだち』)、佐野弘樹(NHK朝ドラ「舞い上がれ!」レギュラー出演。)、ほか、松浦祐也、川瀬陽太、足立正生など。
音楽は、ヴァイオリニストの斎藤ネコ。撮影は、西村博光。16ミリフィルムカメラ(ARRIFLEX SR3)で、根室、釧路、室蘭の撮影を敢行、音声はあえてモノラルで仕上げている。TOCKA(タスカー)とは、ロシア語で憂鬱、憂愁、絶望、などを意味し、その反意として、郷愁、憧れ、未だ見ぬものへの魂の探求、などの解釈がある。

「TOCKA[タスカー]」offcial HP https://tocka-movie.com/

「REVOLUTION+1」

【2022年/日本/カラー/DCP/75分】映倫:G-123704
●監督・脚本:足立正生
●出演:タモト清嵐、岩崎聡子 髙橋雄祐 紫木風太 前迫莉亜 森山みつき イザベル矢野 木村知貴
●脚本・キャスティング:井上淳一 ●エグゼクティブ・プロデューサー:平野悠
●音楽:大友良英 ●プロデューサー:加藤梅造・藤原恵美子 ●撮影監督:髙間賢治JSC
●照明:上保正道 ●美術:黒川通利 ●音響:藤林繁 ●編集:蛭田智子
●助監督:鎌田義孝・能登秀美 ●スチール:西垣内牧子
●製作:LOFT CINEMA、太秦、足立組 ●制作会社:ドッグシュガー
©REVOLUTION +1 Film partners 配給:太秦

■あの“衝撃の事件”を基に描く

足立正生監督の 6 年ぶり新作は、2022年8月末に密かにクランクインし、8 日間の撮影、間髪入れずに編集作業に突入、クランクインから一月後にはダイジェスト版を国葬当日に緊急上映を行うという離れ業を演じた。それで映画が持つ本来の荒々しいスピード感を 83 歳の監督が、取り戻した。しかし、それでは終わらない、完成版を劇場公開する。描くは、安倍晋三元首相暗殺犯の山上徹也容疑者。この国は、安保法制や共謀罪がそうであったように、国民の大半の反対意見があるなかで、安倍晋三氏の国葬も強行された。民意をも無視を決め込み、国会は機能を停止し、ジャーナリズムも頼りなく、そのような状況下、足立正生は、再び、映画の持つ創造力と荒々しいスピードを取り戻す。山上容疑者の犯行を人はテロと呼び、民主主義への最大の挑戦と呼んだ。しかし、それは本質をついているだろうか。豈図らんや彼の行動は、自民党のみならず日本の政治家と統一教会の尋常ならざる癒着ぶり、保守を標榜する政党の爛熟の果ての退廃ぶりが公に晒された。この映画はもちろん、その是非を問うものではない。しかし、シングルマザー、宗教二世、派遣労働と、この国の貧困を体現してきた一人の男が自分と対極にある一人の男を暗殺する、それに至る過程を描くことで、この国に決定的に欠けているものを知らしめることになるのではないだろうか。脚本は『止められるか、俺たちを』の井上淳一と足立の共作。撮影は髙間賢治。主演は『連合赤軍 あさま山荘への道程』『止められるか、俺たちを』のタモト清嵐。製作は、数々のライブハウスを経営するロフトプロジェクト。

「REVOLUTION+1」https://revolutionplus1.com/

PROGRAM INFO
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PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
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