2023/5/12 FRI 22:00-24:00

「デジタル初体験よ永遠に、。」My First Digital Data

出演:藤幡正樹、久保田晃弘

■萩原朔美「観覧車_2 」2464 x 1675 | 2009-09-15 00:52:50 +09:00

■「デジタル初体験よ永遠に、。」 藤幡正樹

「初めて撮ったデジタル写真」という問いは、すでに遠い銀河の向こうにかき消えてしまった。 あの「アナログ/デジタル論争」はどこへ行ってしまったのか、、。僕たちはどうやってアナログからデジタルへ 移行したのか、その軌跡を辿り、メディアの変遷を追跡してみること、それがこの展示の趣旨である。そこにあるのは技術の進化ではなく、僕たちの経験である。
経験の共有を目的とするこのプロジェクトでは、非物質である作品データをNFTによって販売する。デジタルデータに唯一性を与えることで、所有者を1個人に限定することは、デジタルという複製技術を基盤として生成された作品にとってはそぐわしくない。デジタルデータは共有されることによってのみ未来に向けて残すことができると考えるからである。
デジタルが、そして、デジカメの出現が視覚芸術史に及ぼした影響がいまだ計測されきっていない現在、この展覧会はその価値の転換開始地点として、いずれ見出されることになるだろう。今ここで起こっていることは、もう後戻りできない歴史的事件なのである。

90年代は、日々なんらかの新しいデジタル・デバイスと遭遇し、それに自分なりの評価を与えることが未来を開拓しているような気分にさせてくれた、そういう時代であった。それは悦楽であるとともに、恐怖であり、また乗り越えるべき壁として立ちはだかっていたものだ。
デジカメを手にとって、シャッターを押す時間は、すでに遥かな忘却の淵にある。しかし、そこを思い起こすことが、現在を確認する糧になるのではないだろうか?それぞれの個人的な歴史と情報技術の歴史がクロスオーバーする場所を振り返る地味な作業によってこの展示は実現した。
さらに、こうした貴重な体験を、僕は未来とつなぎたいと考えているのである。それはクリプトとNFTというデジタルならではのまったく新しい機能の上で、デジタルデータそのものを作品として扱おうということだ。しかも、賛同者が増えれば増えるだけ、価格が下がるという一般的な価値と価格の図式ではない販売方法を実現したのである。実際に、加藤くんが書いてくれたスマートコントラクトによって、会計処理がすべて自動で行われるために、人手はまったく必要がないのである。
これは、デジタルの経験について、初めて触れたデジカメに焦点を当てた展示である。
さあ、デジタルの次の初体験へ、。

PROGRAM INFO
ENTRANCE 1000円(30人限定でスタジオ観覧者を緊急募集いたします! 感染対策万全なスタジオに予約無で直接お越しください!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス等感染症予防および拡散防止対策について>