2024/05/14 TUE 19:00-21:00

「都築響一のスナック芸術丸」第六十九夜

スリープウォーキング・チャイナ——中国ふつうの暮らしのリアリティ、そしてTikTok民俗学最前線!

●出演:無常くん(副書記)feom 中国厦門 ●マスター:都築響一

■経済破綻、外交摩擦、思想統制、報道管制、そして約2億台といわれる監視カメラによる人民監視システム・・・・・・いま中国をめぐる言説は「政治とカネ」にまつわるニュースばかり。でも、14億人の中国人全員が毎日、抑圧された体制のなかで苦しみ、脅えながら生きているわけではもちろんない。そしてまた全員がプライベートジェットやタワーマンションでクレイジー・リッチなセレブ・ライフをエンジョイしているわけでも、もちろんない。

ファッショナブでもトレンディでもないけれど、きわめてエネルギッシュな毎日を生きる中国の「ふつうのひとたち」。それを僕ら外国人はほとんど知らされていないし、中国メディアですら取り上げられてこなかった。 台湾と海峡を隔てた対岸の中国東南部の港湾都市・厦門(アモイ)の大学で、日本語教師として働く「無常くん」は、そんな「庶民の中国」のリアリティを、中国版TikTokを手がかりにフィールドワークし続ける研究者である——
「TikTok民俗学」は中国版TikTokから面白い動画を拾ってきてはTwitterに転載するという、一見ものすごく志の低い活動なのですが 、じつは意外に批評性を秘めた学術運動です。
中国というのは強くて・巨大で・煌(きら)びやかなものが大好きな、かなりマッチョな国です。ですから、質素で素朴な一般大衆の日常生活などは、基本的に取るに足らないものとしてスポットライトが当たることはほとんどありません。その傾向は、例えばテレビを見ても一目瞭然で、「秘密のケンミンSHOW」や「新日本風土記」のような民俗番組が、日本などに比べて圧倒的に少ないというような状況にあります。そんなこともあって、厚いベールに覆われた「中国の一般大衆の日常生活」は、これまで我々のもとになかなか漏れ伝わってきませんでした。
ところが、そんな状況に近年大きな変化が生じています。従来ほとんど注目の対象になりえなかった一般大衆の日常生活が、急速に可視化されはじめているのです。まさにそれをもたらしたのが、TikTokにほかなりません。
多くの日本人はそう言われても、いまひとつピンとこないのではないでしょうか。なぜなら、日本ではTikTokといえば若者文化の象徴で、現にTikTok内に流通するのも、陽キャな若者が飛んだり跳ねたりしているチャラい動画が大半です。そんな軽薄なアプリが「中国の一般大衆の日常生活」などという渋すぎるテーマをどうして可視化できるのか、疑問に思うのも無理はありません。 私がここで指している「TikTok」とは、日本人が一般に使用するTikTokではなく、あくまで中国版TikTok であることが重要です。ややこしいことに、中国版TikTokだけが(日本版を含む)国際版TikTokから孤立しており、残念ながら「国際版」をいくらいじっても「中国版」に投稿された動画を見ることはできません。そして、そんなガラパゴスな中国版TikTokこそ、私たちのTikTokイメージをいい意味で裏切る異常な進化を遂げているのです。
中国版TikTokには、「葬式」「村祭り」「旅芸人の記録」「トラック運転手の食事風景」「元チンピラの刺青(いれずみ)自慢」……など、若者というよりもむしろ鼻毛の出たおっさんが主役となるディープすぎる土俗の世界が大量に投稿されています。それらはまるで柳田国男の世界にスマホを放り込んだかのような、目を疑うばかりの民俗動画たちなのです。 第69回目となるスナック芸術丸では、中国厦門と渋谷のスタジオをZoomで結んで、無常くんが切り拓く「TikTok民俗学」の最前線を語り尽くしてもらう。日本国内では見ることが難しい中国版TikTokの、とびきり楽しい現代民俗動画の数々を水先案内人に、「いまそこにあるほんとうの中国」を巡り歩く2時間のヴァーチャルトリップ! 搭乗券はスマホの画面。集合時間は5月14日19時。遅刻厳禁、全員集合!


PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1,000 超エクスクルーシヴ限定50人のスタジオ観覧者を募集しています!!!!! 当日、直接スタジオにお越しください!!!!!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス、インフルエンザA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型等の感染症予防および拡散防止対策について>