2024/07/05 FRI 19:30-23:30

NHK電子音楽スタジオ70周年 「音の始源を求めて」Presents 「遺(のこ)された電子音楽名曲選」

「NHK電子音楽スタジオ全史9」Season2 Chapter2

「LOST TECHNOLOGY VS IMMERSIVE 360°|音の始源を求めて」

●出演:日永田広(「音の始源を求めて」プロデューサー)、べんいせい(音楽家)
●MC:宇川直宏(“現在”美術家 / DOMMUNE)、西耕一(音楽評論 / プロデューサー)

<音盤化なし!幻の作品を最新システムで聴く会!>

これまで30年の歳月をかけてNHK電子音楽作品の中からCD13タイトルを世に送り出した「音の始源を求めて」。電子音楽スタジオを切り盛りした伝説のエンジニアたちの作品集としてスタートして、湯浅譲二、一柳慧、松平頼暁と作曲家の個人作品集も作ってきた。そのなかでCD化を逃してきた「幻の作品」をまとめて聴く!

前回、めでたくクラウドファンディングを成功させ、ヴァイナル作成中の「音の始源を求めて」。今回は、ヴァイナル作成のカッティング立ち会いのために渡独された日永田広によるレポートも交えつつ、NHK電子音楽スタジオや世界中のスタジオや個人が秘蔵している、ヴァイナルにもCDにも、さらには放送さえもされていない「幻の作品」を特集します!
一体、なぜ音盤化されてなかったのか?!
その謎を探りつつ、7月18日のArtware hub KAKEHASHI MEMORIAL(西早稲田)に向けて柴田南雄、水野修孝、高橋悠治、平石博一の作品や活動にフォーカスします。東大の諸井三郎楽派からスタートして、日本に12音技法による洗礼を授け、偶然性、図形楽譜、民族音楽など、音楽の歴史を体現するような作曲をおこなった柴田南雄。千葉大を経て、藝大楽理科で、小杉武久や同窓生たちを触発して、小泉文夫の民族音楽、渡辺貞夫のジャズを消化して自作につなげ、日本人最大の交響作品を仕上げた伝説の男・水野修孝。高橋悠治については、DOMMUNEビューワーには説明不要だろう。
NHK電子音楽スタジオの末期に6年間かけて、制作を進め、アナログ、デジタルの変遷を感じつつ作られた平石博一の作品は、さらに今回再作曲されて発表されます。その作品はどのようなコンセプトで、作られ、どのようなサウンドを私達にもたらしてくれるのか?西早稲田で取り上げられる作品以外の幻の作品についての紹介もあります!コンサートとあわせて、超絶レア回必至!(文責:西耕一)

■7/18木 18:30 Artware hub KAKEHASHI MEMORIAL
「音の始源を求めて」Presents NHK電子音楽スタジオ70周年記念事業 Vol.4

「遺(のこ)された電子音楽名曲選」LAST EDITION ENGINEER SERIES
「LOST TECHNOLOGY VS IMMERSIVE 360°」

<幻の作品を聴く会!>

なかなか聴く機会のない日本の電子音楽黎明期の傑作を特別の音響環境で 体験できる!この素晴らしさは言葉では説明しきれない。強調したいのは、CDや レコードで聴くのとは、まったく次元の異なる体験だということである。

■『Lost Technology VS IMMERSIVE360°』→『柴田南雄VS 独学』

今回のプログラムを大きく分けると、「柴田南雄とその門下」と「独学の平石博一」という構図が浮かび上がる。アカデミズムの文脈から独自の創作を展開した3人の作曲家と、現代音楽華やかなりし頃の空気を感じつつ、最新のテクノロジーを自作に取り入れた平石博一という関係である。70年代初頭に作られた柴田、高橋、水野の作品は、いまやロストテクノロジーと京葉できる手仕事で作られ、現在では再現不能な部分も多い。それを、どのような形で、空間に響かせ再生するかが重要なポイントである。
柴田南雄の《ディスプレイ '70.2》は、1970年エキスポの政府館の為に作られたが、実際に会場に流れたのは《ディスプレイ ‘70》で、この2は未発表曲となる。高橋悠治《辿り》は30年ぶりのプレイバック。水野修孝《怒りの日》は52年ぶりの上演と推測される。
平石作品は、NHK電子音楽史上、最長制作時間でないかと推測される6年をかけて制作され、途中で3人ディレクターが変更されたほど。
制作当初は昔ながらのテープミュージックで作っていたが、音楽制作にサンプラーをMIDIでつないでPC98でプログラミングする時代になった。つまりテープの手切りから打ち込みの時代、NHK電子音楽スタジオは終焉に向かっていく。その平石作品の素材データを、現在のプロツールで扱えるデータとして救出。それをもとに、今回のイマーシヴ360°への再作曲と調整が行われた。

<今回は音盤化なし!>

今回はCDの発売はありません。ですから、今回を最後にまた蔵の中へ。そこで愛好家の皆様への緊急企画として、2回、体感出来るチャンスを作りました。リハーサルを無料で公開。すでにチケットをお買い求めの方もマチネでプレ・ヒアリングできます!

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1,000(超エクスクルーシヴ限定50人スタジオ観覧者を募集いたします!! 当日、直接スタジオにお越しください。なお、エントランスで1ドリンクをご購入ください!!)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス、インフルエンザA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型等の感染症予防および拡散防止対策について>