2024/09/20 FRI 19:00-21:30

SHIBUYA PARCO Presents「ハラサオリ 踊りの嘘と本当」

●出演:ハラサオリ、佐々木敦、倉田 翠、宇川直宏、石川朝日

■デザインをバックグラウンドとした振付作品で注目を浴びるダンスアーティスト・ハラサオリが、9/23(月祝)PARCO ART WEEKにて『P wave』を上演する。本作は、約10年に渡るドイツ・ベルリン滞在を終えたハラによる本帰国後初の長編振付作品として、今春都内での初演を終えたばかりだ。今回は渋谷パルコ特別改編版として発表される。

9/20のDOMMUNE配信では、本番を目前に控えるハラサオリ、出演の石川朝日(俳優)、そしてゲストに佐々木敦(評論家)、倉田翠(演出家・振付家・ダンサー)、宇川直宏(”現在”美術家・DOMMUNE)を迎え、ハラサオリ作品を徹底解剖する。
番組前半では2015年の東京藝術大学デザイン科での修了制作パフォーマンスから最新作『P wave』までの国内公演を定点観測してきた佐々木氏が、ハラ本人と共にその活動の軌跡を振り返る。続けて昨年ハラが出演したダンス作品『指揮者が出てきたら拍手をしてください』(さいたま国際芸術祭)の演出を手がけた倉田氏を交え、両者が上演作品の創作において軸とする「現実と虚構」を語る。 出演者としてハラと伴走してきた石川の視点にも注目!

●ハラサオリ(はらさおり)

1988年東京生まれ。美術家、振付家、ダンサー。「環境と身体」をテーマに、自らの身体、光、音、テキスト、ドローイングなど多様なメディアを用いた上演型作品を制作する。約10年に渡るベルリン滞在を経て、2023年より東京、横浜、神戸、京都など国内各都市で活動を行い、舞台のみならず音楽やファッションなどのカルチャーシーンとも関わりながら多様な表現を展開している。これまでの国内コラボレーターに、Kyoka、山川冬樹、小金沢健人、大谷能生、角銅真実、原田知世、蓮沼執太、U-zhaan、NIKE、BLESS、資生堂など。東京藝術大学デザイン科/ベルリン芸術大学舞踊科修

●佐々木敦(ささきあつし)

一九六四年、名古屋市生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。多目的スペースSCOOL運営。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。早稲田大学、立教大学などで教鞭もとる。文学、映画、音楽、演劇など、幅広いジャンルで批評活動を行っている。『ニッポンの思想 増補新版』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『映画よさようなら』(フィルムアート社)、『反=恋愛映画論』(児玉美月との共著、Pヴァイン)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)など著書多数。最新刊は『「教授」と呼ばれた男 坂本龍一とその時代』(筑摩書房)『成熟の喪失 庵野秀明と〝父〟の崩壊 』(朝日新書)

●倉田 翠(くらたみどり)

1987年三重県生まれ。京都造形芸術大学 映像・舞台芸術学科卒業。 3歳よりクラシックバレエ、モダンバレエを始める。京都を拠点に、演出家・振付家・ダンサーとして活動。作品ごとに自身や他者と向かい合い、そこに生じる事象を舞台構造を使ってフィクションとして立ち上がらせることで「ダンス」の可能性を探求している。2016年より、倉田翠とテクニカルスタッフのみの団体、akakilike(アカキライク)の主宰を務め、アクターとスタッフが対等な立ち位置で作品に関わる事を目指し活動している。
令和5年度京都市芸術新人賞。セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。2024年4月より、まつもと市民芸術館 芸術監督(舞踊部門)。

●宇川直宏(うかわなおひろ)

1968年生まれ。現“在”美術家。映像作 家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている。1980年代末にグラフィックデザイナー/映像作家として頭角を表し、2001 年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1·ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery·ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川はDOMMUNEスタジ オで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの”現在美術作品”と位置づける。2016年アルスエレクトロニカ(オーストリア/リンツ)のトレインホールにステージ幅500Mのサテライトスタジオ「DOMMUNE LINZ!」を開設、2019年、瀬戸内国際芸術祭にてサテライトスタジオ「DOMMUNE SETOUCHI」を開設。どちらも大きな話題となった。他、これまで DOMMUNEは数々の現代美術の国際展に参加し、ロンドン、ドルトムント、ス トックホルム、パリ、ムンバイ、リンツ、福島、山口、大阪、香川、金沢、秋田、札幌、佐渡島と、全世界にサテライトスタジオをつくり、偏在(いま、ここ)と、遍在(いつでも、どこでも)の意味を同時に探求し続けている。14年間に渡って配信した番組は約7000番組/約1万5千時間/200テラを越え、トータル視聴者数2億人を超える。2019年、リニューアルした渋谷PARCO9Fにスタジオを移転。そして2020年開局10周年を経て、第二章に向けてWEB3.0以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図り、ファイナルメディア『DOMMUNE』の進化形態『SUPER DOMMUNE』へと進化した。2023年練馬区立美術館で行った「宇川直宏展|FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」は、生成AI時代の創作において一体作家は作品のどこに存在しているのか?を自らに問い、オリジナルチューニングの生成AIや、人口知能搭載のロボットアームによる空間絵画を創出し“描く”という行為の歴

●石川朝日

1995年生まれ。俳優。多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科1期生、3年時中退。その後、渡仏。ジャックルコック国際演劇学校に入学。入学したは良いが、フランス語も英語もほぼわからず、毎日の授業、パリでの極貧生活、勘と努力で、2年間を生き抜いた。かなり苦しかった。なにもわからなかった。楽しかった。帰国して3年半がたち、自分が教える機会にも恵まれ、ルコックの教育のベースにあったマイム(同化)とはなんだったのか、今の日本の演劇とのズレがなんなのか、記憶を掘り起こし、検証中。

■『P wave』ハラサオリ

『P wave』は「振動と受容」をテーマとした振付作品です。2021年から形を変えながら展開している本作で、私は地震大国に生まれ育った自らの身体記憶を振付的視点で再考し、揺れる環境におけるヒトの肉体的・精神的な在り方を探求しています。
日本に暮らす私たちは、この振動と、それがもたらす重大なリスクをひとつの共同体として受容しているわけですが、個々の日常的な意思決定においてはさらに複雑な力学が働き、受動/能動、あるいはそのどちらでもない中動の間を揺らいでいます。ここで発見されるヒトの「意志」とは、曖昧に発生し消失する波の如く不確かなものです。これを捉える視座の象徴として、本作には地震発生時最初に地震計で記録される初期微動=primary waveから『P wave』というタイトルを据えました。
※SHIBUYA PARCO ART WEEKでの上演は、2024年5月の『P wave』初演(会場:ゲーテインスティトュート東京)の改変版です。

●日時 2024年9月23日(月祝)19:00開演|上演時間約40分
●会場 ComMunE(渋谷パルコ10F)
https://shibuya.parco.jp/event/detail/?id=7554

●作:ハラサオリ 出演:石川朝日、ハラサオリ
●ドラマトゥルク:下西風澄 ●音楽:梅原徹
●テクニカルディレクター:守山真利恵 ●舞台監督:森部璃音
●音響プラン:中原楽 ●音響オペレート:上島由起子
●照明プラン:長坂有紗(RYU)●照明オペレート:山下恵美(RYU)
●衣装協力:藤谷香子 ●アシスタント:大貫友瑞、加藤龍太郎、福永将也
●記録動画:渡辺俊介 ●ロゴデザイン:鈴木哲生

●制作:村松里実
●主催:渋谷PARCO
●共催:Co.S

PROGRAM INFO
ENTRANCE 入場無料<超エクスクルーシヴ限定50人!! 当日直接スタジオにお越しください!! なお、エントランスで1ドリンクのご購入をお願い致します!!>
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス、インフルエンザA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型等の感染症予防および拡散防止対策について>