2024/09/25 WED 22:00-24:00
NHK電子音楽スタジオ70周年 「音の始源を求めて」Presents
「NHK電子音楽スタジオ全史10」Season2 Chapter3
電子音楽の個展「佐藤聡明」耳を啓く
●出演:佐藤聰明(作曲家)、日永田広(音楽プロデューサー/エンジニア)
●MC:宇川直宏(“現在”美術家 / DOMMUNE)、西耕一(音楽評論)
■DOMMUNEにテープ音楽のレジェンド・佐藤聰明 降臨!!これまで9回ライヴストリーミングされ、世の電子音楽クラスタから大喝采を受けた渾身のプログラムシリーズの記念すべき10回目!10月26日、27日に控えた佐藤聰明コンサートとデジタルリマスター&日永田ミックスのCDについて語る!
DOMMUNEとしては、湯浅譲二、一柳慧、近藤譲など、日本の電子音楽に欠かせない作曲家をお迎えしてきたが、実は、『NHK電子音楽スタジオ全史』としては、初のリビングレジェンド!!!がDOMMUNEスタジオに降臨!
佐藤聰明をゲストに迎えて、 電子音楽の個展「佐藤聡明」耳を啓く、について、ニューミックス・デジタルリマスタリングのCD「音の始源を求めて14 佐藤聰明 『羅鑾幻聲』」を聴きつつ様々に質疑応答&フリートークする!杉浦康平の曼荼羅図や、ヴィジュアルとも関連するアジア的な創作、宇宙開闢にも接続されるような創作の陰影が、本人の語りからアウラの如く浮かび上がる。作曲家の西村朗は、佐藤聰明の電子音楽について、《エメラルド・タブレット》は「日本の作曲界にとって忘れがたい、重要なもの」「音響のすごい、溝がぶっ飛んじゃうようなLP」と語った。また、「音楽の形をつくる前の、音響のうねり出しみたい」「あのLPは是非CD化されるべき」とも語った(『作曲家がゆく 西村朗対話集』春秋社;2007より)
佐藤聰明が自身の声を250回以上オーバーダビングして作った曼荼羅シリーズの秘密。音響で重ね、削り、陰影を立体化させる。瞑想と官能、エロスとタナトスが交差する独特な世界観・宇宙観がエコー、響きで立ち上がる美。
国際的に知られ、ニューヨークタイムズの年間ベスト・レコードに選ばれ、全米公共放送の第二位にランキングなどの評価の高い作曲家ながら、考え得る、最高のリスニング環境で、テープ音楽が上演されるのは今回が初と言えるだろう。4ch素材が見つけられたテープ音楽が、西早稲田の全方位型36.8chイマーシブステージで再生される。
もう二度とないかもしれない、千載一遇の好機だ!(Text by 西耕一)
■佐藤聰明[サトウソウメイ]
作曲家。1947年生まれ。作曲を独学。1983年、エイジアン・カルチュラル・カウンシルの招きでニューヨークに一年間滞在。作品はアメリカ、ヨーロッパ、環太平洋諸国で幅広く演奏されており、ことにアメリカでは個展(作品演奏会)が音楽祭等で十数回にわたって催されている。多くの作品が内外でレコード/CD化されており、1988年、CD作品集「リタニア」がニューヨーク・タイムズの年間ベスト・レコードに選ばれ、全米公共放送の第二位にランキングされた。1980年芸術祭賞、1997年ニューヨーク・ダンス・アンド・パフォーマンス賞を受賞。1999年、クルト・マズアとニューヨーク・フィルは「メッセージス・フォー・ミレニアム」特別演奏会を企画し、オーケストラ曲「季節」を委嘱した。その佐藤聡明の数ある作品の中から、NHK電子音楽スタジオで制作されたテープ音楽4曲を一挙に再生。中でも、1983年に制作された羅鑾幻聲(ららんげんじょう)は初演以降、まぼろしの電子音楽となっています。同日、同名のCD音の始源を求めて14『佐藤聰明』音を啓くを発表します。
■音の始源を求めて 14
佐藤聰明 『羅鑾幻聲』RARANGENJO
OUOADM202403 9/26 発売予定 予約販売中!!
https://sound3.buyshop.jp
① 《エメラルド・タブレット Emerald Tablet 》 1978
②《マンダラ Mandala》1982
③《羅鑾幻聲 rarangenjo》1983
④《マントラ Mantra》1986
羅鑾幻聲は未発表曲他 全て、未発表テイク
■9/26(木)&27 (金)2Day’s 音の始源を求めて Presents
電子音楽の個展「佐藤聡明」耳を啓く
<佐藤聰明が自作を語る!>佐藤聰明の原点!NHK電子音楽スタジオで生まれたまぼろしの電子音楽
Peatixでチケット発売中!チケットはこちらから↓↓↓
https://otonohajimariwomotomete70-5.peatix.com/
<この番組は編集を経て完成させたプログラムです。是非、ライヴストリーミングでお楽しみください> |