2024/11/12 TUE 19:30-23:30

「さどの島銀河芸術祭2024 |過去と未来の帰港地」閉幕の儀

DOMMUNE Presents 「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3

灰野敬二 × DOMMUNE 「虚能」Ver.2.5 ワールドプレミア<最終報告>

●出演:灰野敬二、宇川直宏(DOMMUNE)、吉田盛之(さどの島銀河芸術祭)、小林資幸 (PHINGERIN)他
●上映:DOMMUNE Presents 「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3「虚能」THE MOVIE 
●虚能:灰野敬二 × DOMMUNE ●音響監修:ACOUSTIC REVIVE X kozmic ●衣装:PHINGERIN ●能面:メチクロ(MHz)
●監督:宇川直宏 ●編集:高橋大斗(DOMMUNE)●撮影:徳地恭太(DOMMUNE)、清水健太(DOMMUNE)

■「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3 灰野敬二 × DOMMUNE「虚能」ワールドプレミア<最終報告> 歴史と伝統と前衛と未来を接続する灰野敬二とDOMMUNEのこの能舞台で、灰野は初めて”黒”以外の白銀のコスチュームを身につけ、この儀式の為に制作した龍の能面を装着し、羽黒神社の森に宿った八百万の精霊を憑依させた!!!!!!!

さどの島銀河芸術祭2024は、日本博2.0の委託事業として実施された、日本海最大の離島である佐渡島を舞台として開催された芸術祭である。
かつては金の産地として、日本のみならず国際社会にも影響をおよぼし、承久の乱に敗れた順徳上皇や、足利義教から弾圧を受けた世阿弥が配流された地であり、江戸時代から明治にかけては近畿・北陸・北海道を結ぶ北前船が盛んに行き来していた。時代時代にさまざまな人や物の往来があった佐渡は、能や鬼太鼓などの独特な芸能・文化を生み出し、独自の生活スタイルや日本文化が残っている場所なのである。
今回のDOMMUNEでは「さどの島銀河芸術祭2024 |過去と未来の帰港地」閉幕の儀とし、恒例となったDOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3「虚能」Ver2.5のワールドプレミア<最終報告>を行う。
世阿弥が島流しにされた地として知られる佐渡島。この地には神社に奉納する「神事能」として独自の進化を遂げた能が浸透している。
しかし実際は世阿弥の能とは違う様式で佐渡に広まり、集落の人々が舞い、謡い、観る“民衆能“として一般に拡散し、地域に発展した。このように佐渡では能楽が暮らしの中に溶け込み、江戸初期から明治にかけて島内の能舞台は300を超えたと聞く。DOMMUNEのプロジェクト「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3は、この夏、灰野敬二氏をアーティストとして迎え「虚能」という表現の原点に立ち返る全く新しい能楽に取り組んだ。
また、能舞台自体を音響装置として捉え、安土桃山時代より能舞台の床下に甕が据え置かれていた理由や、松が描かれた鏡板が、鼓や声の反響装置のひとつとなっている遠い昔のサウンドシステムとしての工夫を、さまざまな佐渡能舞台を視察することによって調査/解析した。そして舞台の音響効果を上げるための技術を、江戸時代元禄頃までにかけて探求した技術者達の伝統を継承すべく、江戸に開設された能舞台をリノベーションすることによって<近世期的な音響装置としての能楽堂>を灰野敬二と宇川直宏が、世界的に名を馳せたACOUSTIC REVIVEの音響技師達と開発。
その能舞台で灰野敬二が全く新しい能楽として「虚能」を上演し、3ケ月に渡るDOMMUNEクルーとの旅の記録とともにロードムーヴィーとしてここに”映像作品”化。またその能舞台自体を”インスタレーション作品"としてさどの島銀河芸術祭会期中、展示した。既に恒例となったサドテレビでのお正月番組として完成させるべく、今回DOMMUNEでは、報告会を兼ねたVer2.5をワールドプレミアする。歴史と伝統と前衛と未来を接続する灰野敬二とDOMMUNEのこの能舞台で、灰野は初めて”黒”以外の白銀のコスチュームを身につけ、この儀式の為に制作した龍の能面を装着し、羽黒神社の森に宿った八百万の精霊を憑依させた!!!!!!! 虚無、そして虚空である0から生まれる1としての原初的で謙虚な”表現素"を見逃すなかれ!!!!!!!

■灰野敬二

1952年5月3日千葉県生まれ。アントナン・アルトーに触発され演劇を志すが、ザ・ドアーズに遭遇し音楽に転向。ブラインド・レモン・ジェファーソンをはじめとする初期ブルースのほか、ヨーロッパ中世音楽から内外の歌謡曲まで幅広い音楽を検証し吸収。1970年、エドガー・アラン・ポーの詩から名を取ったグループ「ロスト・アラーフ」にヴォーカリストとして加入。また、ソロで自宅録音による音源制作を開始、ギター、パーカッションを独習する。1978年にロックバンド「不失者」を結成。1983年から87年にかけて療養のため活動休止。1988年に復帰して以来、ソロのほか不失者、滲有無、哀秘謡、Vajra、サンヘドリン、静寂、なぞらない、The Hardy Rocksなどのグループ、experimental mixture名義でのDJ、他ジャンルとのコラボレーションなど多様な形態で国際的に活動を展開。ギター、パーカッション、ハーディ・ガーディ、管楽器、弦楽器、各地の民間楽器、DJ機器などの性能を独自の演奏技術で極限まで引き出しパフォーマンスを行なう。200点を超える音源を発表し、確認されただけでも2,000回以上のライブ・パフォーマンスを行なっている。
http://fushitsusha.com/

■DOMMUNE

現代日本のアートシーンの中でも異彩を放つ宇川直宏が、ソーソャルストリームの時代を見据えた新たな文化の発信拠点として、2010年に開局させた日本初のライブストリーミングスタジオ『DOMMUNE』。SNSの夜明けと言われた時代に「ファイナルメディア」として忽然として現れ、百花繚乱のライブストリーミング番組の中でも、圧倒的な番組の質とビューワー数を誇り、開局以来、世界各国から様々なゲストが来日のたびに出演する唯一無二の文化プラットフォームとして存在し続けている。あのロンドンを拠点とするミュージックチャンネルBOILER ROOMにも影響を与え、BOILER ROOM TOKYOの日本支局もDOMMUNEが担当している。このように『DOMMUNE』は現在世界に溢れているサウンド&アートストリーミング、また、カルチャーストリーミングのほとんど全ての雛形を作ったと言っても過言ではない。現在まで14年間にわたって配信した番組は約5000番組 / 約1万時間 / 300テラ、トータル視聴者数二億を超え、従来の「放送」や「出版」そして「広告」という概念やそのフォーマットが破綻していく現代において、ライブにおける動画配信の実験を重ね、新たな視覚コミュニケーションの可能性を日夜革新的に炙り出し続けている。2021年、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
https://www.dommune.com/

■DOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」

2010年3月に開局し日本におけるライヴストリーミングチャンネルの始祖と語られるDOMMUNEは、開局以来14年間にわたり、トーク&ライブを全世界に発信し続けるインターネットストリーミング局です。首謀者である宇川直宏は、スタジオで日々産み出される番組の撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの“現在美術”作品と位置づけています。そんなDOMMUNEによる最新プロジェクト「LANDSCAPE MUZAK」は、世界中の音楽家の方々と日本の秘境や聖地を共に探索し、心に響いた集落でライヴを行い、そのロードムービーを番組化していくシリーズです。また、その世界観をコラボアーティストと共に視覚化し、各地域に作品をインストールしていくプロジェクト。後に世界遺産となった佐渡金山に捧ぐ、北沢浮遊選鉱場跡でのコロナ禍におけるライヴが世界的に話題となったコラボレーション第一弾のテリー・ライリー氏に次ぎ、第二弾は77年の「トラック野郎」時代から新潟〜佐渡に縁ある八代亜紀氏の「舟唄」を、県内有数のスルメイカの水揚げ量をほこる姫津漁港と接続。そして第三弾は、能が暮らしの中に溶け込んだ佐渡島の能舞台を<音響装置>として捉え、灰野敬二氏を迎えて「虚能」という表現の原点に立ち返る全く新しい能楽に取り組みます。「LANDSCAPE MUZAK」はソーシャルストリーミングを駆使したSNS時代のアースワークであり、サイト・スペシフィックなポスト・エキゾチカ・プロジェクトなのです。

■「さどの島銀河芸術祭2024 |過去と未来の帰港地」<閉幕>

Official HP:https://sado-art.com
会期:2024年 8月11日(日)- 11月10日(日)[会期総計:67日間]<完走>
開催地:佐渡島内 両津エリアを中心とした複数箇所

●アーティスト:中村 厚子(日本) / John Williams(イギリス) / 渡辺 志桜里(日本) / 杉原 信幸 × 中村 綾花(日本) / 本田 ルミ(日本) / 庭連(日本) / 前田 優作(日本) / 北 一輝 × 宇川 直宏(日本) / 計良宏文 × 高木由利子(日本) / 吉田 盛之(日本) / Wu Chien-Hsing 吳建興(台湾) / Ana Amelia Genioli(ブラジル) ほか
●過去のプロジェクト:Terry Riley(米国) / 宇佐美雅浩(日本) / Ethan Estess(米国) / できやよい(日本) / 寺田佳央(日本)
●DOMMUNE Presents「LANDSCAPE MUZAK」PROJECT SADO♯3 灰野敬二 × DOMMUNE「虚能」
伝統建築物である佐渡島の神社で、能や地域食を交え、ミュージシャン灰野敬二によるサイトスペシフィックなアート作品の発表と、特殊な音響装置でライブパフォーマンスを行なった。
https://sado-art.com/

プロデューサー:吉田 盛之(ヨシダモリト)
アドバイザー:椹木 野衣 / 宇川 直宏 / 小川 弘幸
主催:さどの島銀河芸術祭実行委員会 / 一般社団法人 佐渡国際芸術推進機構 /独立行政法人日本芸術文化振興会 / 文化庁
助成:公益財団法人 小笠原敏晶記念財団 文化・芸術の担い手への助成[2023年度 交流助成 後期(団体)]
協賛:仏壇・墓石の福宝、中川竜郎(2024年8月14日時点)
後援:佐渡市 / 佐渡市教育委員会 / 佐渡汽船(株) / NHK新潟放送局 / サドテレビ / BSN新潟放送 / NST新潟総合テレビ / TeNYテレビ新潟 / UX新潟テレビ21 / 新潟日報社 / 朝日新聞新潟
総局 / 読売新聞新潟支局 / エフエムラジオ新潟

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥1000(超エクスクルーシヴ限定50人スタジオ観覧者を募集いたします。もしくは、直接スタジオにお越しください!▶︎https://keijihainodommune2024.peatix.com/
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス、インフルエンザA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型等の感染症予防および拡散防止対策について>