2025/05/29 THU 20:00-24:00

PARCO MUSEUM TOKYO Presents

マンボウ・キー個展『Home Pleasure|居家娛樂』開催記念プログラム

●TALK:藪前 知子、マンボウ・キー|登曼波(Manbo Key)、鷹野隆大、通訳:池田Lily茜藍 ●MC:宇川直宏(DOMMUNE)
●DJ:LinGia(台湾)、Nymph Lee(台湾) ●特別協力:洋蓟企画

■昨年、東京での初個展開催時にSUPER DOMMUNE番組に出演し、大きな話題を呼んだ写真家・マンボウ・キー。台湾を拠点に、ファッション、広告、セレブリティの撮影など多彩なフィールドで活躍する彼が、自身のアイデンティティを起点に、アートからファッションまで領域を横断する個展をPARCO MUSEUM TOKYOで開催。

本展では、東京都現代美術館の藪前知子氏をキュレーターに迎え、代表作『Father’s Videotapes』をはじめ、その続編となる『Father’s Videotape_Avoid A Void』などから未発表作品や日本未公開作品を中心に構成。さらに、客家系民族であり、日本統治時代の台湾で生まれ育った祖母をモチーフにした作品も展示します。また、〈Vogue Taiwan〉〈Marie Claire〉などで発表してきたファッションフォトグラファーとしての作品群に加え、本展のために新たに撮り下ろした最新作を初公開。日本初版となる写真集『Home Pleasure』(PARCO出版)の刊行も予定。
展覧会開催を記念し、マンボウ・キーとキュレーターの藪前知子氏によるトークセッションを実施。展覧会の舞台裏から見どころまでを語り尽くします。第2部では写真家・鷹野隆大氏も登壇し、写真表現や家族、ジェンダーをめぐる対話を展開。MCには昨年もマンボウと対話を重ねたDOMMUNE総裁、宇川直宏。そしてDJには、台湾出身のLinGiaとNymph Leeを迎え、マンボウを囲む特別な一夜を盛り上げる。

■マンボウ・キー個展『Home Pleasure|居家娛樂』開催記念プログラム TIMETABLE

<第1部>「展覧会についてのすべて」(20:00~21:00)
●TALK:藪前知子、マンボウ・キー、通訳:池田Lily茜藍 ●MC:宇川直宏

<第2部>「写真表現と家族/ジェンダーをめぐって」(21:00~22:00)
●TALK:鷹野隆大、藪前知子、マンボウ・キー、通訳:池田Lily茜藍 ●MC:宇川直宏

<第3部>台湾DJセッション(22:00~24:00)
●DJ:LinGia、Nymph Lee

●Manbo Key

マンボウ・キー|登曼波(Manbo Key)は、写真、映像、音楽、ならびに多様な創造的表現を用いて、「家族の記憶」および「アイデンティティ」を主題に据えた作品展開するアーティストである。思春期、父が秘蔵していたビデオテープを偶然発見した体験を契機として、自身のアイデンティティおよび家族関係の深層に迫る探求を開始。これをもとに制作された三部作――『Father’s Videotape(父のビデオテープ)』『Avoid A Void』『Diverse : Identity』――においては、個人的な記憶と身体、ジェンダー、家族の物語とが織り交ぜられ、独自の視点から表象されている。
2019年に『Father’s Videotape』において台北美術賞のグランプリを受賞し、その表現力が高く評価された。また、作品『Plastic Ceremony(塑の儀式/Ā bǐ bǎi)』においては、客家(ハッカ)としての民族的ルーツと、性の意識との交錯を新たな儀式的形式に昇華させている。2022年に開催された個展『HomөPleasure』では、家族関係、トランスジェンダーのイシュー、ならびに社会的周縁性といった主題にまで関心を広げ、台湾におけるクィア・カルチャーとの関わりをいっそう深化させた。同年、アートとパーティカルチャーの交差を探究すべく、HomoPleasure Collectiveを共同設立するに至る。2024年にはデンマーク、東京、バルセロナで作品を発表し、アジア人としての身体性およびアイデンティティに関する国際的な対話の場を拡張している。

●藪前 知子

東京都現代美術館学芸員。これまで企画担当した展覧会に「大竹伸朗全景 1955-2006」(2006)、「山口小夜子世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」(2020)、「MOTアニュアル2019Echo after Echo 仮の声、新しい影」 (2019),「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する](2021)、「日本現代美術私観 高橋龍太郎コレクション」(2024)、「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジコ Time Unfolding Here」(2025)など(以上、東京都現代美術館)。札幌国際芸術祭2017ではバンドメンバー(キュレーション担当)として参加。雑誌等に日本の近現代美術についての寄稿多数。

●鷹野 隆大(タカノ・リュウダイ)

1963年生まれ。セクシュアリティをテーマに1994年より活動を開始し、女か男か、同性愛か異性愛かといった二項対立の狭間にある曖昧なものの可視化を試みた写真集『IN MY ROOM』で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞(2006年)。その後は同テーマをポルノグラフィカルな形式を通して探求したシリーズ『男の乗り方』、無防備なセクシュアリティの表出が警察沙汰を招いた『おれと』など、性を社会規範との関わりのなかで捉える作品を発表している。他方、“市場価値のない”身体イメージを集めたシリーズ『ヨコたわるラフ』、極めて身近でありながら顧みられることのない日本特有の都市空間を写した『カスババ』、2011年の東日本大震災を機に開始した影の連作など、制度化された視覚を問い直す試みを続けている。主な個展に『毎日写真1999-2021』(国立国際美術館、2021年)、『カスババ ―この日常を生きのびるためにー』(東京都写真美術館、2025年)等。2022年には芸術選奨 文部科学大臣賞(美術部門)、写真の町東川賞国内作家賞を受賞。

●宇川直宏

1968年香川県生まれ。現”在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、さまざまな領域で多岐にわたる活動を行う。2001年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1・ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery・ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010 年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川はDOMMUNEスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの"現在美術作品"と位置づける。2016年アルスエレクトロニカ(オーストリア/リンツ)のトレインホールにステージ幅500Mのサテライトスタジオ「DOMMUNE LINZ!」を開設、2019年、瀬戸内国際芸術祭にてサテライトスタジオ「DOMMUNE SETOUCHI」を開設。どちらも大きな話題となった他、これまでDOMMUNEは数々の現代美術の国際展に参加し、ロンドン、ドルトムント、ストックホルム、パリ、ムンバイ、リンツ、福島、山口、大阪、香川、金沢、秋田、札幌.、佐渡島..と、全世界にサテライトスタジオをつくり、偏在(いま、ここ)と、遍在(いつでも、どこでも)の意味を同時に探求し続けている。15年間に渡って配信した番組は約7000番組/約16000時間/200テラを越え、トータル視聴者数2億人を超える。2019年、リニューアルした渋谷PARCO 9Fにスタジオを移転。「SUPER DOMMUNE」に進化し、5G以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図る。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。

●DJ:LinGia

LinGia(リンジア)の名前は、台湾の閩南語「恁姊仔(Lín-giá-á)」から。親しい呼びかけでありながら、ルールに縛られず、ジェンダーの境界を越える姿勢も込められている。選曲もスタイルに縛られず、感情や空気に導かれて自由に揺れ動く。2023年からは、HomoPleasureのメンバーとして、ゲリラパーティープロジェクト「Qoo Pa 酷趴踢」を始動。各地のクィア・コレクティブと共に、身体、リズム、共感をめぐる流動的な実験を展開中。音楽性は、デトロイト・テクノのグルーヴィーなビートを軸に、ディープハウスのささやき、ゲットーの粗さ、イタロ・ディスコの輝き、ドラムンベースの断片的なリズムをミックス。多層的で、きらめく、境界のない音の宇宙を描く。2025年、HomoPleasureと共にオーストラリア・シドニーのMardi Gras Queer Festivalに出演。現地ラジオ「fbi Radio」にも登場。

●DJ:Nymph Lee

Vogue Taiwanの編集者や作家としての顔を持つ一方で、DJとしても活動している。アンダーグラウントな感覚のハウス・ヴァイブに熱中しており、特にアシッド、ヨーロッパのテックハウスに、ベルリン・テクノのインディペンダントなエネルギーを軽めに加えたスタイルが得意。ファッションブランド「Allsaints」のイベントDJを務めた経験があり、「Pawnshop」や「Double Check」などでもプレイしている。選曲は、いわゆる「ブラックミュージック」のグルーヴラインを出発点としており、それを支える典型的な4つ打ちハウスビートは、より精巧でシャープ、洗練されつつも独特のリズム感を放っている。

■PARCO MUSEUM TOKYO
『Home Pleasure|居家娛樂』 MANBO KEY SOLO EXHIBITION

2025年5月30日(金) - 6月9日(月)11:00-21:00
※入場は閉場の30分前まで ※最終日18時閉場
自身のアイデンティティをもとに、アートからファッションまで 領域を横断し表現活動を行うマンボウ・キーの全てを総覧
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1721

PROGRAM INFO
ENTRANCE ¥0(無料/招待制)( 限定20人のエクスクルーシヴスタジオ体験者を募集いたします。Peatixから無料観覧予約をお願いたします▶︎https://manbodommune.peatix.com/ またマンボウ・キー SOLO EXHIBITION『Home Pleasure|居家娛樂』のVIP PREVIEW参加の方々は当日無料で来場可能です。またエントランスで必ず1ドリンクをご購入ください。)
PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
  ■ ご来場者はカメラに映る可能性がごさいますので、ご了承のうえご参加ください。
■ スタジオには、クロークやロッカーございません。手荷物は少なめでご来場のうえ、ご自身での管理をお願いします。
■ ドリンク類はスタジオ内でお買い求めいただけます。お飲み物の持ち込みはご遠慮ください。
<新型 コロナウイルス、インフルエンザA(H1N1)亜型、A(H3N2)亜型、B型等の感染症予防および拡散防止対策について>