2025/06/04 WED 19:00-21:00

樋口尚文『砂の器 映画の魔性』PRESENTS

「砂の器」と松本清張映画

●出演:樋口尚文(映画評論家・映画監督)、春田和秀(元俳優・映画『砂の器』本浦秀夫役)、松田洋治(俳優)、村松えり(女優)、竹中恵子(松竹メディア事業部)

■樋口尚文『砂の器 映画の魔性』PRESENTS 「砂の器」と松本清張映画

1974年に公開されて大ヒットとなった松本清張原作の映画『砂の器』。公開から半世紀を迎えてなお「国民的」人気を誇るこの作品は、通りいっぺんの「名作」ではなく、むしろ製作・脚本の橋本忍、監督の野村芳太郎を中心とする名匠たちが極めてベンチャーでクレージーな野心と創意をもって、まさに「映画の魔性」にとりつかれて実現した「挑戦作」にして「異色作」なのである。数々の現場資料を踏まえながら、清張原作から大胆な改変をもって誕生したこの作品の創造プロセス、そして後世に与えた意外な影響までを含めて網羅する『砂の器』研究書籍の決定版『砂の器 映画の魔性――監督野村芳太郎と松本清張映画』(筑摩書房)をもとに、日本映画史の転換点を探る「宿命」のドミューン!!!!!なんとあの衝撃的な放浪シーンを演じた伝説の子役・春田和秀さん本人も登場!

■『砂の器 映画の魔性』

・野村芳太郎監督が遺した『砂の器』の演出プラン~コンテ~演出メモに至る詳細な現場資料を、稀代の大著『大島渚全映画秘蔵資料集成』でキネマ旬報映画本大賞2021第一位に選ばれた映画評論家の樋口尚文が精緻に分析し、これまで全くふれられたことのない『砂の器』創造から公開までの過程(原作―脚本―演出―宣伝)を豊富な図版を引用しながら興味津々の構成で炙り出す。

・『「砂の器」と「日本沈没」70年代日本の超大作映画』や『「昭和」の子役 もうひとつの日本映画史』などの著作で数十年にわたって『砂の器』を検証し、『砂の器』『八甲田山』シネマ・コンサートへの出演協力、小倉・松本清張記念館での講演などを委嘱されてきた筆者ならではの『砂の器』関係者へのインタビューを後半の目玉として掲載。筆者が説得して改めて表舞台に招いた子役の春田和秀氏や逝去直前の島田陽子氏への貴重なインタビューが実現。

・音楽的な観点から劇中のピアノ協奏曲『宿命』を詳細に分析。楽譜復元を行った作曲家・和田薫氏へのインタビューから撮影時に現場で演奏していた奏者を探し出しての取材まで、観客に大人気の楽曲『宿命』創造の秘密にはじめて迫る。

・『砂の器』の知られざる海外への影響や新世代の観客への影響にアプローチする。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480874177/

■野村芳太郎監督再発見プロジェクト

『砂の器 映画の魔性』は、『砂の器』を製作した松竹、橋本プロダクションの企画協力のもとに実現したが、松竹は「没後20年(2025年)から――生誕110年(2029年)へ 多彩なる多才のアルチザン 映画監督・野村芳太郎」と銘打って野村芳太郎監督を再発見するプロジェクトを始動。特設サイトの開設や旧作の上映・配信などに積極的に取り組んでいくことになっており、本書はこのムーブメントの第一弾となる。
https://cinemaplus.shochiku.co.jp/latest-info/detail/173/

■午前十時の映画祭『砂の器』上映

開催中の「午前十時の映画祭15」はリクエスト作品のアンコール特集。日本映画のリクエスト募集では日本映画で最もファンの票を集めた第一位が『七人の侍』、二位に『砂の器』が選出され、6月27日より公開が決定している。
https://asa10.eiga.com/2025/cinema/1412/

PROGRAM INFO
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PLACE 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
15-1 Udagawa-Cho Shibuya-ku Tokyo 150-0042|Shibuya PARCO9F「SUPER DOMMUNE」
SUPER DOMMUNE FLOOR GUIDE  MAP
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